プレイ時間 | CDレス プレイ |
インストール 容量 |
シナリオ数 | 評価 |
★30分〜数日 | 可 | 約530MB | - | 6点 |
★ショートシナリオ1本で30〜1時間程度。
キャンペーンシナリオで1ターン1時間程度。
★事前に期待していたもの
ミリタリーオタクとしては、ここのゲームは外せません。
国産ゲームではAD大戦略シリーズとここしか最近は買ってない=メーカー買い。
システム | 幸い(?)にしてか、発売後数ヶ月後に買わざるを得なかったので、初期のバグや 不具合はほぼ回避できました。ネットとかレビュー情報では現在のパッチ以前はかな り酷かった様子です。 私は最新パッチVer.1.3(2005年10月現在)を適用した状態で書いています。 最初から期待してませんでしたが、やっぱりDOS時代のインターフェイスから殆ど 進歩していません。 プレイ画面デフォルト設定が800*600はいい加減にして欲しいところです。フルスクリ ーンプレイ出来ないのはこのご時世にどうかと。 しかも、各ユニットのマーカーが非常に小さいので、実に見辛いです。マーカーのシン ボルは拡大できますが、そうすると微妙なドット座標の微調整が難しいです。 殆どの操作をアイコン等ではなく、プレイ画面上端のツールバーで行う必要がありま すが、これが微妙に面倒くさいです。 確認ウィンドウが画面右上部に逐一表示されるのですが、フェイズ送りはツールバー から実行する必要があります。 しかし、カーソルが前回ポインタの記憶をしてくれないので、一々ツールバーの「フェイ ズ終了」まで移動させなくてはならない。大した作業ではないのですが、毎フェイズこれ を行うのは苦痛。 プログラム自体は軽くて、ヘタリ気味のノートPC(VAIO2003年冬モデル。会社資産)で もサクサク動くのは良いのですが。 後、実装されていないLAN&ネット対戦の問題は言わずもがなですが…。 |
音楽 | Ver.1.3以前では一切のBGMが無かったとか。試しに一度アンインストールしてその ままでプレイしてみましたが、確かに無音です。 BGMはまあ好きな音楽を聴きつつ行うとかMP3ファイルを差し替えるとか方法は幾ら でもあるでしょうが、流石に「ドカーン」「ボカーン」の効果音すらないのは寂し過ぎ。 BGMは3曲しかありませんが、1曲だった前作「太平洋戦記2」よりはマシです。 しかし、ゲーム中に流れる音楽は単に「太平洋戦記2」を少しだけアレンジし直しただ けにしか聞こえない。 フリーシナリオでの編成画面でのBGMが全然良くない。これなら無音の方が良かっ たんではないかと。 一番良いのはOP画面での勇壮なマーチ風音楽ですね。ゲーム起動時にしか聞けま せんが。 |
CG | 基本的に全て「太平洋戦記2」(以下「戦記2」)からの使い回しです。 艦船グラフィックと航空機グラフィックはビットマップでHDDに直接コピーされる方式も 全く同じ。 相も変わらず究極にショボイです。まあ、この辺りが気になるユーザーはここのゲーム 買わないと思うので、ビジュアルのショボさは関係ないかと思います。 戦闘画面のアニメも全く同じ。とはいえ、長時間のSLGでは大半のプレイヤーは戦闘 アニメ等は数回見れば、後はOFFにすると思うので、ショボくてもまあ良いと個人的には 思います。 |
シナリオ | ショートシナリオ11本。(仮想シナリオ含む) 日米の太平洋空母戦を再現するキャンペーンシナリオが1本。 基本は、先に敵を発見して空母の飛行甲板を潰せば、後は如何様にも始末可能、 という空母戦闘のベースに則っているとは思います。 日本の空母の防御力が弱いのも、カタパルト未装備のため、攻撃隊を一回で発艦 可能な数が米空母の3分の2以下程度、というゲーム上という制約はありますが、リア リティにある程度即している感じです。 索敵で全てが決定してしまうのも、ゲームとしての面白味は兎も角、まあ史実に即し ているかな、と。 必勝パターンはありません。先手必勝がそれに当たりますが、常に先手を撃てるとは 限らず、相討ちならまだマシで後手に回って航空隊を出せなくなると、敵航空隊にいい ように蹂躪されてしまいます。 しかし、ゲームとして痛快に楽しめるかというと、殆ど駄目です。 特にショートシナリオは護衛艦の対空砲火が貧弱な場合が多く、上空直衛機を上げ るよりも全力で攻撃。先手取れれば勝ち、でなければ負け、という投機的戦術に頼る しかないので、戦術SLGとはいえ戦術は性はかなり希薄。 キャンペーンシナリオになると、米国の物量作戦の前に、電撃的にハワイ占領まで 持っていかないとまずジリ貧になってしまいます。いきおい、零戦・99艦爆・97艦攻と いう史実通りの艦上機トリオで戦わざるを得ず、仮想戦を楽しむという意味合いはまず ありません。(流星や烈風を最初から配備可能には出来ますけど。) 防弾性皆無の航空機で、優勢な対空砲火の待つ敵艦隊に突っ込み、バタバタと攻撃 隊が撃墜され、搭乗員と機体がドンドン消耗するという戦いの連続。 正直、キャンペーンシナリオはデフォルトではリセット無しでは勝てないと思いますし、 各パラメーターを日本軍有利にしても苦行。 ターンの勝利条件が全ての飛行場破壊(敵艦隊撃滅ではない)ので、搭載機の大半 を戦闘機にして飛行場だけ潰して遁走、という作戦が最も有効。 敵の空襲に対しては、一切艦載機を載せない改装空母や軽空母を囮にして、その間 に飛行場を叩く、という比島沖海戦の小澤艦隊かくや、という戦術をキャンペーン後半 は使わざるを得ません。 後は戦艦部隊による夜襲や潜水艦の集中投入による漸減作戦(潜水艦の配置を 間違えると全く役に立ちませんが)で敵を削るのが基本かと。 …何処が「空母戦記」だと言いたくなる感じです。 |
総評 | 問題点を箇条書きしてみます。 敵の攻撃パターンが問題。 攻撃は殆ど戦闘機の護衛を付けず、裸の攻撃隊によって行われる。 護衛するはずの戦闘機は全て艦隊のCAPに回されてしまうので、こちらの攻撃隊は 常に多数の敵CAPの迎撃を受ける事となり、空母戦の醍醐味である完全な奇襲は まず望めない。幾らなんでも極端過ぎる。 急降下爆撃の命中率が良過ぎ。何ぼなんでも20機が降下して10発は当たりすぎ。 魚雷の命中率は現行の低過ぎるくらいで丁度良いが、5発も当たって空母が沈没 しないのは良いのだろうか?まあ、南太平洋海戦の「ホーネット」の例もあるが…。 艦爆が非常に有効なのに対して、艦攻は殆ど使えない。数十機で攻撃を仕掛けても 殆ど撃墜され1発も命中しない。 この項目も含めて、命中率は錬度が大きく関係すると思われるが、攻撃成功率への 錬度の反映が少な過ぎる気がする。特に大戦初期の日本軍の異様な高錬度があま り再現されていないような。 同様に戦闘機の錬度差による撃墜・撃退率が疑問。 史実では空母戦の索敵機として全く役に立たなかった旧式水上機「OS2Uキングフ ィッシャー」が強過ぎ。速度差で100km以上優速な「零式水上偵察機」がバタバタ落ち るのに、OS2Uは多数の零戦で迎撃しても、撃墜率が宜しくない。 とまあ、個人的に不満・疑問はまだまだあるのですが、日本軍がとことん不利である ことをデフォルトにしているのは間違いないと思います。 但し、錬度に関しては、米軍には最上級の5は必要ないようにも思えます。書き出す と長くなりますが、搭乗員大量育成とサヴァイヴァビリティーの高い機体を使用した福 音によって米軍パイロットは錬度中程度以上の錬度3レベルを常に維持し続けたのに 対し、日本は緒戦の錬度4〜5のヴェテラン搭乗員を失った後は、1〜2のレベルのナ ゲットしか前線に送れなかった気がしますので。 |
オススメ度 | 貴重な戦術級ゲーム。しかも空母戦というジャンルに特化したものですので、その手 のマニアにはオススメですが、戦略級のプレイがお好きなシミュレーションゲーマーは 手を出さない方が無難です。 ジェネラル・サポートさんのゲームは、基本的にマゾゲーですから、不利な状況を何と か引っ繰り返すのに醍醐味を感じない方には絶対に向きませんが、今作は特にマゾ度 が強く、勝利を勝利として気持ちよく楽しむのはデフォルト設定では不可能です。 一応、現代兵器には全く食指が動かず、戦闘機はレシプロ、戦車は1945年製造まで しか魅力を感じない重度ヲタとして、ゲーム性よりもある程度のリアリティと日本軍で 勝利する困難さを再現している点を評価して6点ですが。 それにしてもCDのレーベルのデザイン、マニュアルの装丁・デザインから全て「戦記 2」と同じ。(マニュアルの表紙の色は違いますが)使い回し要素があまりにも多数であ り、各要素を未装備のまま発売に踏み切るしかなかった様子ですが、次は大丈夫なん でしょうか・・・。物凄く不安なんですが。 硬派なWW2を発売しているほぼ唯一の国内メーカーさんなんで頑張って欲しいです。 |
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