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藍色ノ狂詩曲

プレイ時間 CDレス
プレイ
CG枚数 H回想 ボイス 評価 オススメ
点数
8時間※ 不可 106枚★ 26枠 ヒロインのみ 2点 2.5点

※初回で3時間30分くらい。2回目から1時間30分程度。
★微小な差分まで全て含まれます。実際はこの3分の1程度。

★事前に期待していたもの
「紅」回避の結果、次点として購入。
音楽ネタは、自分が楽器を弾いている事もあり好きなので。音楽が
どれだけ物語りに絡んでくるかそこそこ期待。

システム  必要最低限 よりも足りない。最近のゲームのシステム充実振りからすると足りません。

 操作系は画面上端のツールバー と メッセージウィンドウ左のアイコンにて。

 ●アイコン
 メッセージ送り、読み返し。
 クイックセーブ・クイックロード。
 以上が選択できるのみ。

 ●ツールバー
 フルスクリーン・ウィンドウ切り替え。
 メッセージスピード調節(11段階)。
 音声・BGM・効果音・総合ボリューム の11段階コントロール。
 フォントの変更。(2種類のみ)
 メッセージスキップの既読・未読選択 可能。

 まあ、必要最低限はあります。
 が、ホイールマウス非対応。
 メッセージスキップをオート任せにすると、かなり遅い。
 私はCtrlキーで終始スキップを行いました。

 システムがまず誉められた出来ではないのが、とても痛いですね。 
音楽・CV  音楽は、ストリングスとピアノを使った曲が多い。
 当然、クラッシックピアニストの主人公が物語の中心になるので、バッハの『G線上のアリ
ア』が数種類アレンジ違いで収録されています。
 が、オペラ風の女性ハーモニーを付けたりして、いまいちアレンジが綺麗ではない。
 音楽ネタのゲームなのに音楽の印象が弱い。ある意味致命的ですね。

 CVは皆さん、演技には全く不安はありません。
 キャラクターの雰囲気にも合致したキャスティングだと思います。
CG・立ち絵  CGは線が精密な絵柄ではないので、何処かモサっとした印象を受けます。
 が、夜のシーンに多い暗色系の1枚絵CGと、昼間のシーンが主な明色系のCGではかなり
塗りや線の浮かせ方が異なっていて、同じキャラでも別の顔に見えたりします。
 シーンによっても、キャラの顔が安定しない場合が結構ありますね。
 「久子」、「藍子」、「夕菜」はシーンによってかなり顔が違って見える印象があります。
 殆どがHCGで、メインのダブルヒロイン以外はHCGのみ。

 立ち絵は口パクはしませんが、会話によって口を開けたり、ディゾルブで消えたり移動した
りしますので、動きは結構あります。表情もそれなりにパターンが豊富です。見て物足りなさ
を感じる事は無いですな。
 キャラの立ち位置や大きさも微妙に変化させる演出が取られ、キャラを立ち絵で動かそう
という意図が見えます。これは中々。
 どちらかというと、立ち絵の方が安定して、可愛く描かれている感じもします。
 「藍子」だけかなり立ち絵が適当な気がするんですけどね・・・。
エロ  まず、主人公が何だか理解できない性格(後に触れますが)な為、陵辱と純愛的なエロが
入り混じっています。
 どうにもエロの方向性が一貫しません。かといって、エロが濃厚でもない。
 淫語無し。尺も全体的に短いです。
 回数だけは、各キャラ4〜5回と豊富ですが、数を入れているだけの印象が強い。
 例えば、「久子」の場合、
 テニスウェア着衣H → 風呂場H → 布団でH
 と3連荘のHがありますが、どれもあっさりしていて、短いので全然濃厚に感じません。

 また、選択肢で「顔にかける」があるのに、実際は全く精液表現が無かったり、テキストで
は嫌がっているのに、ヒロインの顔が喜んでいたりと、矛盾が多いです。

 後、主人公以外のキャラにヒロインが陵辱されたり、嫌がらせを受けたり、レイプされたりす
るシーンが数個あります。とはいっても、キツイ表現皆無な為、全然痛くないですけど。

 特殊Hとしては、親子丼3Pが1シーン。主人公受けのSM縛りと鞭プレイが1シーン。
 後、陵辱Hで、笑えるくらい阿保らしいものがあります。ネタバレとして伏せるほどのモノで
もないと思うので書きます。
 夜のグラウンドで、走り高跳びのマットの上にヒロインを寝かせる。
 主人公下半身むき出しで走り高跳び敢行。
 クロスバーをジャンプで越え、着地する時にヒロインと合体する。

 ・・・・ギャグにしか見えませんが・・・・・。正直呆れました。クロスバーをジャンプで越えた
後、どうやってホールインワンの合体が出来るんでしょう?そこまで正確なジャンプと着地が
可能とは、主人公の脳みそはスパコン並の演算力があるのでしょうか?

 笑うよりも、唖然。
 結局、Hに全く傾向がありません。混沌=ケィオティックです。
 実用度は低めかと。
シナリオ  裕福な音楽一家に生まれたオンガクエグゼクティブな学生の主人公が、将来の留学を決
定するイベントの演奏コンクール直前からコンクールまでの約1週間を描いてます。

 が、この主人公は精神分裂症としか思えません。
 鬼畜になって演奏のパートナーの「ヒカリ」を蹂躙。その後も鬼のように冷たい態度で接す
るのに、「ヒカリ」が意趣返しとして演奏パートナーを降りると、途端に小心者に変化してウジ
ウジと自分の行為を後悔する。
 ドラッグをセックスの前にキメる、とかなり大胆な行為にでるかと思うと、言いたい事もはっ
きり言えない内気青年に変わる。
 積極的に女の尻を追いかけまわすと思いきや、純情ボーイになってアタフタする。

 と、鬼畜・純情・冷徹・優柔不断・優しい・スケベ…etc
 どのヒロインルートに入っても終始行動が一貫しません。
 理解不能というか、こうもコロコロキャラクターが変わると、単なる異常者ですね。
 ムカツキます。というかこの主人公に好感を持てるのが不思議だ。

 更に、物語にも不整合が見られます。関係を持った後に、恰もお互い初体験のようにHし
たり、陵辱されてボロボロになったヒロインが次の日はにこやかに挨拶してきたり。

 それ以前に基本となるストーリーが何だか解りません。
 色々とトラウマがあるらしい主人公が、複数の女のケツを追いかけている間に、クライマッ
クスもなく、全く印象に残らないエンディングを迎える。これだけです。

 音楽コンクールという題材は、刺身のツマ程度です。音楽ネタ期待しましたが皆無。
 又、新パートナー「藍子」とのセッションで演奏技量を上げる練習パートがありますが、これ
も殆ど意味無し。選択肢で演奏のユニゾン指数が上昇するだけ。正直蛇足です。
 キャラクター同士のやり取りも皆無。主人公がダラダラと数クリック後には豹変する心情を
吐露しているだけ。

 エンディングも全体的に消化不良。一応幕は引いてますが、アッサリというよりも、終わりに
際して余韻が一切ありません。
 鬱系エンドや不幸エンドしかないキャラクターもいます。何を表現したいのか、メインのテー
ゼは何かがサッパリですね。
総評  ヒロイン別感想から。

 ●「藍子」
 無口系謎型ヒロイン。正直、最後まで何で主人公に近づいたか謎でした。しかもエンディン
グ間近でハリウッド系C級アクションのヒロインに速変わり。何じゃこれ??
 ど〜でも良いんですが、メインヒロインなのに純愛エロシーンがナッシングというのはどうか
と思います。

 ●「聡美」
 ストーカーに付き纏われている幼馴染。つーか、迫られたらもう少し強気で接しろよ。
 毎朝主人公に着替えを覗かれるだけの存在。幼馴染としての役が希薄です。とても2本柱
ヒロインの片割れとは思えない。

 ●「百合子」
 典型的年上キャラ。グッドエンド(?)が親子丼エンドという悲しい人妻。

 ●「久子」
 メガネ。不幸エンド担当。救われません。別にイイケド。(w

 ●「夕菜」
 ロリ担当。登場理由も存在意義も激弱。主人公とくっ付く動機も最も低い。

 ●「ヒカリ」
 主人公専用性欲はけ口マシーン。エロシーンを増やすだけに使われたキャラ。
 もう少し使いようがあったと思います。

 まず、駄目な点としてテキストが恐るべき下手糞さを誇ってます。
 「流れるような」文章とは正反対のゴロゴロと岩が転がるように前後で繋がらない文章。
 心理描写や場面転換の繋ぎが全く出来てません。
 内心描写がとてつもなく下手。素人レベルです。
 ブチブチ切れる電波を無理矢理編集したようなテキストです。
 これは読むのが辛かった。

 ピンポイントの引用は避けますが、こんな場面が毎朝出てきます。
 直前まで内面の葛藤で苦しんでいた主人公。しかし、徐に考え出します。

 「目の前にカメラがある。安物だけど。さあ隣の幼馴染の着替えを覗くかな?」
 
 こんなシーンに何の前振りもなく変わります。
 PCの電源落としたくなりました。
 酷いテキストに焦点の見えない物語。
 この程度の退屈なゲームならかなり量産される昨今ですが、この文章は醜悪以外の何者
でもありません。近来稀に見る酷さです。
オススメ度  一応、激烈に詰まらないですが、物語としては完結してます。
 エロシーンの数は豊富ですので、絵が気に入れば抜きには使えるかも知れませんけど。
 が、これは地雷ですね。かなり酷い核地雷テキストと、小地雷級の物語。
 システムも見るべき親切さはありません。
 オススメ度は、まあ2.5点かなあ。買わないほうが無難ですけど。
 特に主人公に感情移入してプレイされる方には魔女の婆さんが鎌を振り上げて待っている
場所に踏み込むのと同じくらいリスクが高いかと。

 最近結構踏んでますが(覚悟決めたゲームも含めて)、テキスト的にはこれが今年のワー
ストです。駄目テキストでも笑える部分があればまだ評価できるのですけどね。
 個人的には2点。ヘタレ以外の主人公でこれだけムカつく人物は久方ぶりです。
 地雷処理完了、と久々に言いたくなりました。
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