トップページへ戻る 感想一覧へ戻る light OHP
Imitation Lover
プレイ時間 | DVDレス プレイ |
インストール 容量 |
CG枚数 | 回想 | ボイス | 評価 |
13時間弱★ | 不可■ | 609MB | 80枚※ | 34枠 | フル | 5.5点 |
★「響」→「円香」→「最終シナリオ」 の順で攻略。
初回プレイ約6時間30分。
2週目2時間30分、3週目3時間、シーン等回収に1時間弱。
■初回起動時のみメディア必要
※差分含まず
★事前に期待していたもの
前回の作品「群青の空を越えて」が良かったので。
ここは担当クリエイターによって結構クオリティが変わるので、過度な期待は
してないんですが、扱っているテーマが面白そうだったのが一番の動機かと。
体験版プレイ時では「桐沢伊織」のシナリオが最も面白そうだったのですが…。
システム | 基本的に「群青〜」と変わらないシステムですね。使い勝手は良いです。 操作はメッセージウィンドウ下部と右端のアイコンで殆ど可能。 上部ツールバーでもある程度の操作が可能なのも既存ゲームと変わらず。 フルスクリーン/ウィンドウ 切り替え有り(画面上端操作も可能) セーブ・ロード 80スロット オートセーブ&クイックセーブ 10スロット メッセージ速度 アナログバー調節 キャラクターボイス・SE・BGM アナログバー調節(個別On/Off有り)) オートモード 速度アナログバー調節 メッセージ読み進め及びバックログ参照 ホイールマウス対応 特に不満はありません。ほぼ完成されたシステムではないかと。 右クリックがメッセージウィンドウ消去対応のみで、コンフィグ画面呼び出しでは ないのが個人的な嗜好に合わないくらいです。 後、インストール容量が約609MBなのに何故にメディアがDVDかは少し気になり ました。また、化粧箱の中にDVDのプラケースが入っている所謂2重梱包になって ますが、今回はDVDトールケースのみのパッケージが良かったなあと思います。 設定資料集を見る気になった「群青」は別として、ミニエロマンガや主題歌歌って いる中の人のインタビューとか入ったスペシャル・ブックは個人的にいらないので、 小さいパッケージの方が良かったなあと、愚痴を零してみたりして。 |
音楽・CV | 音楽は、オマケモードにて20曲聞けます。特に可も無し不可も無し。 主題歌も含めて印象に残る曲は無かったです。 感想を書く時は、音楽が気に入ったゲームならそのゲームのBGMを流しつつ キーボードを打つのですが、今回はその気にはならず、Bruce Hornsbyの初期の アルバムをエンドレスで流していました。閑話休題。 CVは実力派揃いで不満無し。 2キャラクリアすると出現する最終シナリオ(?)では主人公にも声が付きますが、 特に違和感ありませんでした。 ちょっと意外というか、吃驚したのは、どちらかというと年下役が多そうな「亜久 深音」さんが年上のキャラクターを演じられており、結構似合っていた点ですか。 |
CG・立ち絵 | 背景は非常に綺麗ですね。窓から差し込む光線の加減までまで丁寧に描き込ま れています。 立ち絵は一枚絵CGと比較して遜色ないレベルです。特にキャラクターの顔や表情 と一枚絵とのギャップは感じませんでした。 ポーズや表情のパーツは豊富という訳でもありませんが、際立って少なくも無く、 キャラクターの喜怒哀楽はフォローできていると思います。 女性キャラクターに比して男性キャラの立ち絵パーツが乏しいのはまあ仕方ない ですね。 一枚絵CGも良い感じですね。特に夕方や夜間での光加減を考慮した色塗りがポ イント高め。 但し、ちょっと不自然に胸がデカイんではないか?と思うCGが多々ありました。 巨乳スキーの方々には嬉しい所でしょうが。 |
エロ | CG80枚の内、非エロCGは10枚もありません。 この分配と上記したプレイ時間からも判断可能だと思いますが、エロシーンは非 常に多いです。 どちらかというと、エロシーンの合間に日常シーンがあるという表現の方が適切 かもしれません。 しかし、特にシチュエーションが豊富な訳かというとそうでもありません。 鬼畜や陵辱系のゲームではないので、シーンに幅を持たせるのは大変なのは 理解出来るのですが、些か単調なシーンが多いですね。 体位もありきたり。フェラチオや69プレイはありますが、それ程数は多くないです。 前儀にあまりテキスト数を割かず、いきなり挿入というシーンが多いのが特徴でし ょうか。 後、特徴といえば、主人公が早漏気味である事と、精液の量が物凄く多く描かれ ている点くらい。 エロシーンの数は多目で、尺も短過ぎるという事はないのですが、あまりバリエー ションはありません。 正直後半では飽きます。 まあ、この数の多さがシナリオ的に提示している物に絡んでいる部分はあるので すけれど。 |
シナリオ | 目立たない、優等生とまではいかないがそれなりに出来の良い学生である主人 公「来栖樹」に、周りからは問題児とされている「一之瀬響」が「カンニングさせてく れたら、処女をあげる。」、と持ち掛けた所から始まるややシニカルな愛憎劇という のがシナリオの流れでしょう。 パッケージ裏のコピーの一部に 「…刹那的で逃避的で、だけどとびきり真剣な恋愛劇。」 とあります。 畢竟、OPアニメにもありますが、 「楽しそうに話をしてれば恋人?」「セックスをすれば恋人?」 「恋人がすることと同じことをすれば、それは恋人?」 男女の恋愛の形を問うのがシナリオの骨子だと思われます。 シナリオ内でも主人公が悩みますが、セックス=身体の繋がりかセックスレス= 心の繋がりのどちらが本当の恋愛なのだろうか、と。 まあ、海外映画でも時たま取り上げられるテーマですが、このゲームでは結局 あまり掘り下げが出来ていません。 ぶっちゃけて言えば、浅いです。非常に浅薄。 「とびきり真剣な恋愛劇」とありますが、主人公の性格が非常に内向的で陰に篭 りがちであるため、「真剣な恋愛」というよりも「ウジウジ悩む若者」という印象しか ないですね。 キャッチコピーの内の「刹那的」という面はある意味的確に押さえているとは思わ れますが、これは裏返しでシナリオがじっくりと反芻して読めるものではないという 事実の反映かと。 タイトルの「Imitation Lover」にしても、「恋愛ゴッコ」がそれ程巧みに描かれてい るとは言い難いです。「ゴッコ遊び」の張本人となる「一之瀬響」が予想外に普通で イイ子であるのがこの場合はマイナス作用している感じです。 総じて、中途半端なシナリオに豊富なエロシーンだけが目立つゲームですね。 |
総評 | 「恋愛の定義を問う」というテーゼから、竹を割ったような性格や、即断即決なタ イプを主人公に据えるのは難しいでしょう。どちらかというと思考型の主人公を持っ てくるのが当然だとは思います。 しかし、この主人公小知恵が働くと言うと聞こえが良いですが、ヘタレの割には 下半身の節操が無いし、自己を分析するのは良いのですが、その自己分析をマイ ナス思考に置き換えて開き直ってしまう所があります。 「響」シナリオのみ、最終的に決めるところでキメてくれますが、基本は浮気性で 小心者。…人気は出そうにありません。私も嫌悪までは行きませんが、あまりプレ イしていて楽しくはなかったです。傍観者型の主人公という位置付けなのでしょう が、これではゲームの印象は良くならないと思います。 また、「恋愛の形」を問いかけるという比較的重い前提があるのですが、特に愛 憎でドロドロになる場面が致命的に欠けています。(少しは存在しますけど。) まあ、ドロドロを延々と見せ付けられるのも愉快ではないでしょうけど、下手にED を綺麗に纏めようとして、全体的にどっちつかずのドラマに終始している傾向があり ます。 更に知り合いに惚れ捲くっている外面優等生の「桐沢伊織」。このキャラクターと 主人公がどう絡んでどう決着を付けるかが、最も気になっていた部分だったので すけど、このシナリオのみ (以下ネタバレにつき−そう大した物ではないんですが一応反転) 主人公が脇役と思われたキャラに変わるのはちょっと酷いんでは? 完全に肩透かしを喰らいました。寝取られ展開は、キャラクターの性格やゲーム の性質上、実質は無いと予想していてそれは当たったのですが、結局、何の結論 も出さずに最終纏めシナリオってのはねえ…。 まあ、その特殊な恋愛観が最終的に問いたい内容だったと仮定しても、それは あんまりにも期待ハズレというか何と言うか。 一番美味しそうなシチュエーションに位置するキャラクターをこう扱ってくれたので これでかなり評価落ちました。もっと嫌なキャラクターとして振舞わせてもバチは当 たらないと思うんですが。 「桐沢伊織」のみならず、「一之瀬響」にしても「園村円香」にしても抱えている問 題はありますが、タネを明かされると、なあんだ、その程度かあ、という具合で、イ ンパクト薄いです。 舞台とキャラクターはそれなりの素材を揃えていると思われますが、その総合プロ デュースが機能しなかったゲームでしょう。 |
オススメ度 | エロは豊富です。 絵も有名な原画家さんが担当されています。 CVも実力派揃いです。 でも肝心のシナリオが…。 と、シナリオに過度な期待しなければ、全体的なレベルは高いので、まあ購入し ても損はしないとは思います。 しかし、シナリオに期待させる設定のゲームでシナリオがいまいち以下と考えてい ますので、シナリオに多くを望む場合は回避するのが賢明でしょう。 |
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