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MapleColors H

プレイ時間 CDレス
プレイ
CG枚数 H回想 ボイス 評価
7時間弱★ 不可 640枚※ 25枠 パート 6.5点

★サブシナリオ2本、各40分程度。
ミニゲーム制覇に約1時間。
メインシナリオCG回収を含め、4時間30分弱。

※僅かな差分(というか画面で変化のあったものは背景的なものまで含む)
も加わるので、実質この5〜6分の1程度。

★事前に期待していたもの
本編である「MapleColors」の出来がかなり良かったので。
ファンディスクはまず買わないのですが、キャラが立っていた本編へのご祝儀という感じで購入。

システム  基本システムは「MapleColors」と全く同じだと思います。本編は既に手元には無い
ので、確実とは言えませんが、変化した部分は無い筈です。
 相変わらず使い勝手はいまいちです。が、画面移動が今回は少ないので、まあ
ストレスを感じずにプレイできる範囲でしょうけど。

 起動時にフルスクリーン(画質重視又は速度重視)かウィンドウモードでの起動。
そしてその他の画像エフェクト処理について質問が毎回あるのは本編と同じ。
 相変わらず、高いVRAMが必要になるので、画質重視でプレイしたい方は、最低
でも64MB以上のグラフィックボードが必要となるのではないかと思います。
 128MB、256MBでは問題なくスムーズに動きます。

 前作との最大の相違点は、メディアレスのプレイが出来なくなった事です。
 私は前回DVD版の購入だったのですが、CD版でもディスクレスが出来ていたそう
ですから、この点では非常にアンフレンドリーになっていますね。
 プロテクトを掛けた関係で、こうなってしまったのでしょうが、タイトルの通り、Hメイ
ンのお手軽さが主眼なら、プロテクトはアリでも、メディアレスにして貰いたかったと
思います。

 右クリックでメニュー呼び出し。
 ホイールマウスで既読テキスト読み返し可能。(ウィンドウ単位)
 メッセージスキップはCtrlキーのみ。

 操作は右クリックで呼び出す、又はスタートメニューでコンフィグ画面に移行する、
と1本化されています。
 右クリックで呼び出すのは
 セーブ・ロード。(任意の場所で可能。30スロット)
 コンフィグ画面。
 タイトルに戻る。

 環境設定では
 テキスト速度調節。(アナログバー)
 音声・BGM・効果音・総合ボリューム調整。(アナログバー)
 メッセージスキップの方法。(Ctrlキーを押す間か、一度押せば、選択肢まで有効
かの二択。)
 オートモードのOn/Off(クリック速度調節なし)
 テキストウィンドウの消去。
 画面効果のOn/Off

 以上です。
 やはり正直、足りません。
 セーブ・ロード画面はセーブした日時のみしか記されません。サムネイルもコメント
も無し。長時間プレイするゲームではないけど、何処でプレイを中断したかの把握に
困ります。
 スキップがCtrlキーでしか扱えないのもマイナス。メニューに加えて貰いたいです。
 オートモードもクリック速度が1つ限りでは、ほぼ使い道がありません。
 無駄に高いスペックが要求されるのなら、その対価に見合う親切設計は必要不可
欠ではないかと思います。
 私はアイコン等で一発操作が無いのは気になりませんでした。マウス右クリックで
メニュー呼び出しが染み付いているので、右クリックでメッセージウィンドウ消去とい
う仕様よりは使い易かったです。が、これが不満の方も見えると想像します。
 それから逐一、右クリックでメニュー呼び出し。スタート画面に戻ってからゲームを
落とすという手順は煩雑過ぎ。ゲーム本編から一発で終了する仕様は欲しいです。

 一通り揃えたけど、全て手が行き届かない感じ。次回の努力を望みます。
音楽・CV  音楽はオマケモードで聞ける曲が40。
 本編がありませんし、後に発売されたサウンドトラック類も購入していないので、
正確には指摘出来ません。が、殆ど本編で使用したBGMの使い回しでしょう。
 収録されているOPとEDテーマも同じでしたし。が、悪いとは決して思いません。
 全体として、ゲーム音楽としては相変わらず良質です。「MapleColors」で耳に馴染
んだ曲でプレイ出来る事は、プラスになると思います。
 但し、EDテーマはゲーム中には登場していないような。

 出来が良いのに本編では使われなかったOPムービーが収録されていますが、H
で活躍する回数が殆ど無いキャラクターが、メインキャラクター扱いで登場するのは
如何なものかと。

 CVは残念ながらパートボイス。
 メインとなる「ヒロイン編」が5話構成になっていますが、各話の最初の会話少しと
Hシーンに喋るだけ。サブシナリオでも同じく。キャラクターの登場時とHシーンでCV
が入るのみです。
 キャスト的には相変わらず問題なし。Hシーンでの演技も上手な方ばかりですし。
 が、軽快でお馬鹿なキャラクターの日常会話こそにCV入れて貰いたかった。
 ゲームのコンセプトがHシーン特化のようですから仕方ないと言えば、仕方ないの
ですが。
 寧ろ本編での物語を追う事に主眼が置かれるあまり、おざなりにされた日常会話
をCV付きで楽しみたかったのが本音です。
 なので、パートボイスにはかなり不満。
CG・立ち絵  立ち絵も「MapleColors」のマテリアル、そのままを移行。
 衣装以外に新規追加はありません。
 相変わらず、目パチ、口パクしますし、表情のバリエーションもそれなり。
 但し、今回はパートボイスなので、口パクする回数は激減しましたが。

 CGは微細な差分までカウントされて640枚。
 単なる背景的なイラストまで含まれるので、いい所100枚程度だと思った方が良い
でしょう。Hシーンを1回閲覧すれば、20枚以上のCGアルバムが埋まりますし。

 メインのCGは98%がHシーン用。
 快感を感じる女性キャラクターの表情が、過剰な程エロく描かれてます。
 特徴は本編と同じく、局部を場合に応じてアップで見せる所。
 が、その分日常の非エロシーンのCGはこれまた99%程度がデフォルメCGという
適当さ。
 全部で120枚以上のヘタレ風デフォルメCGが用意されています。
 コミカルで微笑ましいのですが、あまりに多用されてしまっているので、些か手抜き
を感じなくもありません。
 まあ、Hというタイトルですので。
エロ  回想に登録されるシーンは25。
 内訳は
 「未来」7枠。 「空」6枠。 「あむ」4枠。 「素子」3枠。
 「木葉」1枠。 「高野」1枠。 「桜井」2枠。 3P以上集団プレイ 1枠。

 とはいえ、キスのみやフェラチオのみ、そして指だけで昇天させるのみならず、単
に、ちょっと胸を触る悪戯も含まれますが。

 回数よりも、タイトルを「H」としただけあって、力は入ってます。
 尺も結構長いし、  Hシーンの最中にもCGをズームさせたりパンさせて、動きを付
ける演出も健在。
 声優さんの頑張りも流石です。フェラシーンの音や挿入の際のクチュ音もしっかりと
使われいます。
 特に特殊なHがある訳でもないのですが、1回のシーンで2・3発の射精は当たり前
なくらい連戦があったりして、じっくりとHの描写がなされていますから、かなり濃厚に
感じます。
 トリップ状態での6Pが一番ドロドロしたHで、これくらいが特徴でしょう。
 後はアナルセックスが数回ある程度です。
 基本的には和姦のみですが、暴走した主人公に無理矢理Hを強要されるシーンも
あります。まあ、ヒロインそれ程嫌がってないし、続く2戦目では仕切りなおしの純愛
甘々なHシーンでフォローが入りますから、それ程痛くも無い。
 寧ろ問題は、Hシーンに突入すると主人公が若干親父化及び鬼畜化する事です。
物凄い変化ではないので、興醒めにはなりませんが、やはり変貌主人公には少々
萎え。これも「MapleColors」から変わってないから正統継承なんでしょうけど。

 後、前回も思いましたが、唾液や愛液の書き方が大仰過ぎますね。フェラシーンで
は、まるで噴水の中央に立つオブジェの表面を流れる水のような唾液で男根が覆わ
れます。
 それから中出しの場合、精液が飛沫のように飛び散るのもちょっと違和感あり。

 ファンディスクとしては異例になるくらい、H関連は充実してます。
 取って付けたような“Hだけ”を見せていないのもポイント高し。 
シナリオ  序盤は本編と同じく、クオータービューの移動システム。
 ここで誰を選ぶかで3つあるルートが決定します。
 本編で脇役だった「高野 聖」と「桜井 まこと」それぞれに40分くらいで終わるショ
ートシナリオがあり、メインは前回攻略対象だった4名+オマケの「林 木葉」を加え
たドタバタ同居式AVDとなっています。

 「高野」編は、青臭い恋愛モノですね。展開が性急なのは仕方ないでしょう。
 『素直になれなくて』なすれ違いを短時間の割にはちゃんと纏めてはいます。

 「桜井」編は、所謂お馬鹿ナンセンスシナリオ。あまり意味は無いですね。
 ど〜でも良いけど、Hシーンの最中に「シャチョ〜サン」と主人公を呼ぶのは止めて
貰いたいものですな。(苦笑)
 お遊び的シナリオでしょう。

 メインとなるのは、主人公「佐久 良次郎」(名前変更可能)の家に、美少女が次か
ら次へと転がり込んでくる、お約束同居アドベンチャーの「ヒロイン」編ですね。
 全部で5話構成。5日間の物語。
 設定としては「未来」ハッピーエンド後日譚に位置付けられています。
 このお話も正直、シナリオは無いに等しいです。
 ヒロインが集まる過程も、警官に追われて転がり込んだり、何の前振りも無く登場
というナンセンスさ。
 ご都合主義が蔓延。主人公が記憶喪失になったり、今回正ヒロインの「未来」が
入れ替わりに記憶喪失になったり。
 いきなりヒロイン全員が妹になって「兄」呼ばわりされたり、主人公が俄かにテレパ
スになって、ヒロイン達の内心が読めるようになったり。
 前日までの都合の悪い設定は、次話にはこれまた都合よく引き継がれずになかっ
た事になりますから、安心してナンセンスな展開を楽しめます。

 要するに、舞台として同居を強引に設置。後はH8割、お笑い2割でお話を進めて
いく感じです。
 相変わらず、この主人公は節操が無い。キレ易いですし、誰かまわず誘惑に負け
て手を出します。
 どんなに悪行を尽くしても、最終的には「未来」とだけラブラブになるエンドしか用意
されていないので、思う存分浮気してもOKです。(笑)
総評  やはりネックとなるのは、ファンディスク(アフターストーリー)なゲームなので、本
編をプレイしていないと、楽しみが相当減退する点でしょう。
 特にサブシナリオに関しては、キャラクターの性格を事前に知っておかないと、か
なりプレイが退屈、というよりも入り込めないと思います。

 「ヒロイン」編に関しては、H目的ならそれなりに遊べるかもしれませんが、やはり
キャラクターだけで引っ張る内容無しなシナリオなので、それだけではかなりプレイ
の旨味が後退してしまいます。

 一応の主役ヒロインを決定しておきながら、八方美人的にどのヒロインにもHシーン
を分担させるという形式は、広範なユーザーを考えれば上手い手法です。が、特定
のヒロイン目当てで買うと、やはり底の浅さが露呈してしまう結果にもなり兼ねない
危険性はあります。
 まあ、難しく考えずに、Hシーンを大盤振る舞いした、後日譚ではなくアナザー・ワ
ールドの物語として堪能するのが吉ですね。

 全く意味も無く、シチュエーションだけを用意。唐突にHシーンだけを見せるという
ファンディスクが多い中、曲がりなりにもコメディ物語の中に豊富なHイベントを散在
させた展開は、最大のHとシナリオの妥協点に到達しているのではないかと。
 ファンディスクでもここまでやれる、という可能性を見せてくれたソフトだと思ったり
しています。

 問題はミニゲームですね。ご褒美HCGを見る為の、所謂「脱衣系」を目指すゲーム
ですが、これが結構骨でした。(ヌルゲーマーなので。)
 それから、本編で一度遊んでしまっているので、何の新鮮味も無かったのが、か
なり痛い所。新しいミニゲームがあれば、もう少し楽しめたかもしれない。もっとも、こ
れは贅沢過ぎるとは思ってます。
 手抜き的な部分は、デフォルメCGの多用以外は殆ど見られませんし。
オススメ度  ファンディスクとしてはボリュームも有り、それなりな物語があります。
 秋葉原で実売4000円後半から(特典無し・新品)なら、他の「所詮ファンディスク」
としか評価されなかったファンディスクの累々たる屍と比べて、対効果費用は高い
と思います。
 しかも、Hに特化した看板に偽りはなかったですし。
 惜しいのはパートボイスと面倒なミニゲームの存在ですな。

 本編が無くても、「ヒロイン」編だけなら、H目的とすれば遊べなくも無い所が凄い
といえば凄いですね。
 私的には、ごちゃ混ぜ状態での節操無しHシナリオよりも、サブシナリオのような
個別ヒロインにスポットを当てた丁寧な物語を期待していたので、ナンセンスのみな
シナリオが残念と言えば残念。
 不満は全くありませんが、シナリオがあまりにも適当だったのが、減点対象。
 とはいえ、シナリオ在って無きが如しのファンディスクとは比較にもなりませんけど
ね。
 本編で7点評価していますが、本編よりは楽しめなかったので、6.5点ですね。
 お気に入りのキャラクターが登場していて、「MapleColors」が大好きならば1点上
乗せで良いと思います。
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