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おまえのなつやすみ

プレイ時間 CDレス
プレイ
インストール
容量
CG枚数 H回想 ボイス 評価
約7時間★ 不可 最小132MB
最大473MB
43枚※ 40枠 ヒロインフル 7点

★初回プレイ4時間程度。
2週目〜4週目、始めから開始して40分から1時間。
オマケモードの「百物語」は全て埋めてません。

※差分含まず

★事前に期待していたもの
完全に馬鹿ゲームを期待してのネタ買い。
OHPの主人公の絵を見た瞬間に購入決定しました。しかも「さよならを教えて」の
コンビの作品とあれば、キワモノを期待する以外に考える要素はありません。

システム  基本は昨年発売されたFlyingShineの足回りとほぼ同等です。
 そのままでも安定且つ結構使い安いエンジンですが、今回やっとこれまでの不満が
解決されて嬉しい限りです。
 それは、ショートカットが自動作成されず、逐一CDから起動ランチャーを立ち上げる
必要があった事。その際、フルスクリーンとか画面の解像度を選択する操作が面倒
臭かったんですが、今回からショートカット自動作成とランチャーでの設定を回避可能
な仕様になりました。多謝〜。

 ホイールマウス バックログ参照に対応。

 操作は全て画面上端のツールアイコンを使います。
 何時もの特徴ですが、オートモード時と通常プレイ時のプレイ環境が別個に設定でき
ます。

 セーブ・ロード(100スロット)
 クイックセーブ・クイックロード(1スロット)
 一つ前の選択肢へ戻る
 ボイスリピート(バックログでも通常時でも可能)
 テキストの読み戻し
 オートモード(クリック速度6段階)
 スキップの開始(既読・未読選択可能)

 フルスクリーン・ウィンドウモード 切替可能
 テキスト文字速度(5段階調節)
 音声・BGM・効果音(5段階調節)
 その他、 画面効果の有無、テキストフォント変更(2種類)、文字装飾(3種類)、
ホイールマウスの機能割り振り、オートセーブのOn/Off。
 とそれなりの付加機能もあります。

 セーブ・ロードが環境設定のアイコンからプルダウンする必要があってやや使い難い
事が気になるくらいです。
 後、メッセージスキップですが、アイ・キャッチ中やテキストが画面に出ていない時に
は(画面切替時等)始められないのが不便を感じたくらいです。

 必要最低限以上の出来ですが、もう少し使い易さを考慮してくれれば嬉しいかな。 
音楽・CV  BGMはたったの5曲。主題歌とそのカラオケ・バージョンを含めても7曲しかオマケモ
ードで聞けません。
 BGMは作品の根幹設定(?)であるハワイアン・ミュージックっぽいものばかりです。
 スティールギターやウクレレ、ホーンを使用してトロピカルな感じをベタに出していま
すね。1曲だけドラムンベース風な曲もあったりしますが。
 OPの歌詞もかなり逝ってますが、BGMも含めてかなりネタが入ってますね。OP画面
の音楽がハワイアンそのものだったりしますし。
 主人公達の部屋の背景CGに「高木○ー」のポスターが貼ってある段階でアレです
からね。(苦笑)

 CVは、義妹の「ころな」に「大波こなみ」さん。従妹の「ほむら」に島香麗子」さん。
 お二方とも実にハマり役ですね。マイペース人間「ほむら」の天然ボケっぷりや、かな
りアーパー(死語)なアクティヴ妹「ころな」のキャラクターを実に幅広く表現してくれてま
す。
 エロシーンの喘ぎとかより、日常のネジの外れた会話を演じる部分が最高でした。
 声に関してはキャラクターとの相性も含めて完璧ですね。
CG・立ち絵  この絵師さんの絵、感じがかなり変わったような気がします。
 塗りの関係もあるんでしょうが、以前の絵の方が良かったと思ったり。狙って絵柄を
変えているようには感じます。主人公だけは完全に絵柄が浮いてしまってますし。
 まあ、主人公はどう見ても「デビル○ン」の「不●明」ですね。これダイナミッ●プロ
から訴えられないか心配になるんですが。(;´Д`)

 立ち絵については、塗りはそこそこ。綺麗でも汚くも無い。
 立ち絵の表情とパターンはかなり少ないです。「ころな」の服装が序盤で毎日変化す
るのには驚きましたが。(服自体のデザインは同じですが色とか服の模様が変わりま
す。)
 とはいえ、ゲーム中盤からずっと全裸なのであんまり意味があるかは疑問。(苦笑)

 CGもクセがあります。一般受けするかはちょっと疑問かな。
 塗りは安定していて綺麗です。
 問題は、特に女性キャラクターが絶頂を向かえる時の表情でしょうか。どう見ても失
神、酸欠状態で意識不明に陥ったようにしか見えないんですけど。
 まあ、ヘタレCGやデフォルメCGを使わずに笑えるCGが多いというのは貴重だと思っ
てますが。
エロ  回数は結構多いです。シチュエーションもバリエーションとしては中々のパターンが
あると思います。
 両ヒロインは、それぞれ、小麦色日焼け後有りの巨乳ショートカット。そして色白長髪
スレンダー貧乳、とタイプを正反対にした容姿です。
 幅広い嗜好に対応可能かと。両方ともお馬鹿で見栄っ張りという性格だけは共通し
ていますけど。
 汁表現は、「つゆだくアドベンチャー」のコピーの割にはクドいまでに濃くない。適量
ではないかと。代わりに、汗の表現がかなり暑苦しく描かれてますね。
 
 が、尺は以外に短い。 卑語も殆どなし。
 系統としては、純愛路線である筈もありませんが、かといって鬼畜でもないし、特殊
なフェティズムに傾いているのでもありません。
 要するに、馬鹿でナンセンスなHシーンがメインという事です。
 Hシーンへ至る導入の仮定も阿保過ぎです。意味は全く有りません。
 テキストも濃厚さはないし、結構アッサリ目。というか馬鹿テイストが

 退屈だからお互いのオナニープレイを見せ合いしたり、素麺の女体盛りをやってみ
たり。
 大体、暑いからといって家の中で全裸生活を行う段階でマトモなプロセスを期待す
る方が間違いでしょう。
 主人公の頭のネジが外れたような言動と、それに流されたり安易に騙されたりして
結局3Pとかアナルプレイとかレズプレイとかを実行してしまうヒロイン2名。

 エロい、エロくないを客観視すれば、比較的エロ度は高目だと思いますが、私は状
況のお馬鹿さん加減に笑う方がメインで実用性を感じませんでした。
 それはそれで個人的には全然良しですけどね。
シナリオ  家族で夏休みにハワイ旅行。
 見栄っ張りの主人公「あつし」(名前変更可能)は、ハワイ旅行を近隣から友人まで
自慢げに吹聴してしまった。のだが、その後スチャラカな両親だけでハワイに行き、
主人公と義理の妹「ころな」は留守番だと知らされる。
 世間体を極端に気にする見栄っ張りの主人公は、体裁が悪いのを防ぐ為、両親が
戻ってくるまで自分達もハワイに行っていたように擬装する事を勝手に決意。
 自宅のカーテンと言うカーテンを閉め、ひきこもる事になる。
 反対する阿保な見栄っ張り義妹「ころな」を言葉巧みにをだまくらかし、遊びに来た
従妹の「ほむら」まで巻き込んで、暑い夏のひきこもり生活が始まった…。

 という見るからにアホアホな設定です。
 オマケにただひきこもるだけでなく、自宅でハワイ気分を出そうとして色々とお馬鹿
な試みを考え付きます。
 リンボーダンスを義妹にやらせたり、都合よく存在するサンルームで日焼けしている
妹にハワイ何某という名前のサンオイルを塗ってセクハラしたり。
 かと思うと、日本人のアイデンティティが大切とかのたまわりだして、着物や法被を
ヒロイン達に着せて、着衣Hを強行したり。
 この主人公、何かが憑いているに違いありません。まあ、「デビル○ン」ですから悪
魔でも憑いているんでしょうね、きっと。

 登場人物はすべからく馬鹿です。いきなり「射精したいー!」とか「3Pやらせろ」と
堂々とヒロインに宣言する主人公を筆頭に、すぐ騙されてHな行為の犠牲になってしま
う頭カラッポの義妹「ころな」。
 何となく異常なを受け入れ、実は一番楽しんでいそうなマイペース人間の「ほむら」。
 このお姉さんが一番訳分からないしいい味出していますね。
 どのキャラクターも良く立ってます。お馬鹿をデフォルト装備してますが。

 で、締め切った家屋でエアコンが壊れてしまい、完全にロックアウトしているので、
食料の調達も出来ない。かろうじてストックの大量にあった素麺で食い繋ぎつつ、
暑苦しいだらけた生活を送る。
 こうなると退屈しのぎに性交をするしかない状況になり、その方向性も次第にエスカ
レートしていく。
 で、精神的にひきこもり生活が限界になってきた段階に至ると、唐突にエンディング
を迎える事になる。

 つまり、何の意味もない馬鹿ストーリーです。というか物語自体ないに等しい。
 最後まで電波会話と馬鹿キャラクターの浮世離れしたやり取りが続くゲームです。
総評  兎に角、馬鹿です。

 スタート画面で選ぶメニューが
 「最初からひきこもる」
 「クイックロードしてひきこもる」
 「ロードしてひきこもる」
 「ひきこもりの成果」
 「ひきこもりの環境設定」

 私個人には、こういうアホ過ぎる仕掛けが笑いのツボ突きまくりでした。
 環境設定画面で設定を変更すると、両ヒロイン役声優さんの「いじるの?」というシス
テムボイスが入ったり、セーブ画面を選ぶと「とっとく?」と喋ってくれたりします。必要
ない馬鹿な拘りが笑えます。

 作中でも「ほむら」が突っ込み入れてますが、あまりにも偏見に満ちた主人公と「こ
ろな」のハワイ観は宇宙的に駄目ダメです。本当にハワイの人に怒られそうです。
純粋に面白くて笑うのではなく、その馬鹿さ加減で笑ってしまうネタが多いですね。特
に日常会話は電波満載です。

 問題は娯楽の為と称して行われる「百物語」かと。一般ユーザーから怖い話を募
集したらしいんですが、これがあまり怖くないし、怖いの質が違う話が多くて、ストー
リーのテンポを阻害してしまっている部分が多い。
 怪談ネタを入れるのは面白い試みですし、ネタバレになりますが、エンディングの1
つには百物語を絡めて使用出来てます。だからこそ、この部分をここまでやる気のな
い代物ではなく捻って欲しかった。

 また、後半のひきこもり生活への精神的限界が来る部分があまりにもおざなりです。
一言で言うと、マンネリズムに陥っていて面白さが失速。
 単調過ぎる流れになってしまってます。
 どうせ馬鹿やるならとことん突っ走らせて貰いたいですね。
 まあ、その代表たるHシーン使い回しが、シーン登録の名前で「おざなりなHシーン」
となっていたのには笑いましたが。

 突込みどころは多いです。無人を偽装するのにエアコン動かしたら拙いだろうとか、
深夜に食料を仕入れに出れるんじゃないかとか...etc
 そういう事を考えてしまったら、全く楽しめないでしょうけど。

 全体としては良好な馬鹿ゲーですが、ちょっと作り手の意図が見え過ぎるというか
頭の良い集団が敢えて馬鹿な世界を創造したのが明確過ぎるかなあ。
 もう少し天然系の馬鹿さを、それを巧みに偽装してくれれば良いので、出して欲し
かったと思います。
 まだ突き抜けれないモノがありますね。
オススメ度  私は、仕事の都合もあり予約してなかったので特典無し最安値のナカウラ地下で
購入。実売3080円でした。
 徹底的廉価版仕様と予想してましたが、パッケージは普通のFlyingShineのゲーム
と同じで吃驚。マニュアルは流石に激烈廉価版仕様でしたが。(苦笑)

 この値段で、これだけ笑わせてくれればかなりの対費用効果を得れたと思ってま
す。OPのドットがかなり粗いとか低価格版故の皺寄せは当然ありますけど。

 しかし、このナンセンスさと主人公のデザインまで含んだネタとお馬鹿さは、受け入
れられない人には全然合わないと思います。
 値段の割には、という前提で笑えるし、エロは豊富ですし。
 まあ、これより酷い税抜き8800円のゲームは掃いて捨てる程ありますが、それを論
じても仕方ないですからね。
 ラスト近辺の単調さが一番残念。笑えるのは前半から中盤に集中してしまいました。
 ここが減点対象です。本来、このコストでこのレベルなら8点でも良かったんですけ
れど。

 馬鹿ゲーやネタに頼らない阿保ゲームが好きなら、まあ損はしないと思います。
 反対に馬鹿ゲーに耐性がない人は絶対に買わない方が宜しいと思います。
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