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ONE2〜永遠の約束〜with VOICE 

プレイ時間 DVDレス
プレイ
CG枚数 H回想 ボイス 評価 オススメ
点数
22時間強 96枚 7枠 女性フル 7点 7〜8点


★事前に期待していたもの
無印版「ONE2」で足りなかった世界設定や後半の描写がどれだけ改善されているか?
追加ヒロインの「久遠」に期待。

システム  システム的にショボかった「ONE with VOICE」や「ONE2」と比較するとレベルアップしてます。
 既読未読判定スキップ有り。かなり高速です。
 オートモード、メッセージスピード調整機能装備。どちらも4段階で設定可能。
 BGM・CV・効果音 それぞれ10段階で音量を調節可能。が個別のボイスOn/Off機能は無し。
 バックログにホイールマウス対応。音声リピート機能も有り。
 メッセージウィンドウ周辺のアイコンで操作、又は右クリックで一発でシステム画面に入れ、かな
り使い勝手が良いです。
 他にも細かい設定があり、充実してます。メッセージ送りにホイールマウスが対応してくれたらもっ
と良かったんですけど。
音楽・CV  音楽は一部「ONE〜輝く季節へ」からのアレンジを使っています。こちらの流用曲はやはり他のB
GMと比べると全然クオリティが高いと思います。一部スクラッチを入れたりして、独自性を出そうとし
てますが、これは余分な気がしますけど。
 残りの曲も暗めの曲の割合が多いけど、全体的なレベルは高いと思います。32曲とかなり豊富。

 CVについてはキャスティング的には非常に良い。キャラに合った声です。ちょっと先生が微妙な気
はしますが。
 「綾芽」役の青山ゆかりさんは流石に上手ですね。クールな無感情から、感情を表せるようになっ
た落差をしっかりと演技されてます。
 後、ゆっくりした喋り方をするキャラはあまり好きではないのですが、「奈穂」のゆったりとしたセリフ
回しは素直に巧いと思いました。
 ただ、音質が結構悪いです。「ONE with VOICE」もそうでしたが、キャラによって録音
のレベルが違う気が。
 ウチの環境では音割れはしませんでしたが、BGMを半分くらいのボリュームにしないと声が聞き取
り難いです。
CG・立ち絵  立ち絵はかなりバリエーションが多く、シーンにマッチしていると思います。ポーズも表情が変わる
と一緒に変化するので、不自然さが少ないですね。
 絵的には結構クセがあるので、一般受けするかは微妙な線かも。
 イベントCGは絵的には安定していると思います。特に夕焼けをバックにした幾つかのシーンでは
かなり幻想的な綺麗さが出ていると思います。
 背景が淡白なタッチなのですが、登場する背景キャラが妙に漫画っぽいので、そのコントラストに
は違和感がありました。些細な事ですけど。 
エロ  先生のみBadEnd直行のHシーンが用意されているので、6ヒロインで7シーン。つまり基本は1回ず
つな訳です。
 尺としてはそれなりに長いし、1シーンで平均5枚のCG(差分含まず)を使用しているので、その点
では手抜きをしてないです。
 勿論濃くは無いですが、お互いの気持ちが通じた上でのHという、シナリオ重視のゲームには合致
した流れでHが填め込まれているので、上手いとは思いました。
シナリオ  「ONE」とは視点を変えたアプローチをしている、シナリオ重視の感動・泣きゲーになると思います。
 「ONE」の続編ではなく、基本となる世界設定だけを継承した全く別の話、という位置付けでしょう。
 キャラ別で全く異なったストーリーが展開するので、ボリューム的にはかなりのものになります。
 主人公とヒロイン達が出会って、恋に落ちて、問題を抱えて、「ONE」の根幹である設定の「現実か
らの逃避と消滅」に至る過程が丁寧に書かれています。
 主人公もかなりしっかりしたタイプで、寝坊もあまりしませんし、家事万能というエロゲーには珍しい
キャラ作りかもしれません。
 ギャグや笑いはあまり巧みではないですけど、全体に読みやすいし、メリハリがしっかりと付いた
堅実なストーリーを組んでいるとは思います。
 が、やはり「消滅」から「現実への帰還」という現象の説明がまだ不足している。
 加筆分のシナリオでかなりフォローされていますが、それでもまだ安易な「奇跡」落ちにしか見えな
いシナリオもあるので、もっと練りこんで欲しかったです。
 が、「永遠の世界」の解釈を面白くした「乃逢」シナリオのラストは結構意表を突かれました。
 堅実に纏めすぎている傾向があるので、もっと続編に拘らない独自性を見たかったなあ。
 シナリオライターが2名なのも問題かもしれません。両方のライターで「永遠の世界」の捉え方が違
う様子で、不整合ではないですが、シナリオ毎の調和が取れてないと感じたことも。 
総評  どうしても、大多数が『名作』と評価している「ONE」の2作目。ということで比較されてしまう事は避
けられませんが、それなり以上のモノに仕上がっていると思います。
 無印版では完全に説明不足だったメインの2ヒロイン「奈穂」と「綾芽」は後半部分がかなり修正さ
れて、漸くひとつの物語として安心して読める出来になっています。この修正は良かった。これぞ、
リメイク版の肝です。
 ただ、その他のキャラには目立った加筆部分は無さそうです。「心音」のシナリオはかなり世界観
に関わるお話だと思うのですが、この話が全く追加されていないのはガッカリ。
 また、期待の追加ヒロイン「久遠」のシナリオは期待ハズレ。先生BadEndの派生バージョンなだけ
ですね。全くシナリオ的にも見るべきものはありません。
 「永遠の世界」に旅たったキャラがどうなるか、的な新しい解釈をチラリと見せるだけなのも不満。
 エンディングも最も淡白で印象に残りません。単にHシーンを付け加えるだけのために用意された
オマケシナリオ程度。
 折角柱の2ヒロインに関しては良質なリメイクをしているのだから、この手抜きは勿体無いです。
オススメ度  プレイした当初は、追加ヒロインの「久遠」が期待ハズレでかなり採点は低かったのですが、少し
時間を置いて考えると、かなりレベルの高いゲームであると思います。
 リメイク前の「ONE2」をプレイしてなければ、是非。
 「ONE」に対して“これだけしか認めない。後は亜流だ”という風の特別な拘りが無ければ、シナリ
オを読むゲームとしては良作に属するかと。
 定価6800円分は十分に楽しめると思います。無印版を遊んでいて、それなりに気に入っていたら
なら損はしないと思います。
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