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OrangePocket -オレンジポケット-

プレイ時間	CDレスプレイ	CG枚数	回想	ボイス	評価	オススメ点数
初回6時間 2回目以降4時間弱	可	109枚	28枠	フル	5点	6点

★事前に期待していたもの
単なる絵ゲー&萌えゲー以上のプラスアルファを期待。
攻略対象ヒロインが多目というネックを如何に上手くハンドルするか。

システム	オートプレイ可能。バックログホイールマウス対応。既読未読判定スキップ有り。音声のオン・オフは男性または女性のみの区分。音量調整はCV、BGM、効果音で4段階有り。一通り揃ってます。　が、既読スキップが頻繁に停止する。CVの音量が非常に小さい上に、一部キャラでは音量を上げると音割れする。　と音声面でのクオリティが低いです。
音楽・CV	音楽は無難な感じですね。取り立てて印象に残るものは無いです。　CVに関しては有名どころを揃えているので、演技自体に問題は無いのですが、一部のキャラでイメージと合ってない声があるように思えました。
CG・立ち絵	立ち絵のバリエーションがかなり豊富です。表情だけでなくポーズもコロコロと変わるので、見ていて飽きません。　が、メインヒロインのナズナの等身がいまいちオカシイ気がしますが。　CGはこの長さとキャラの数の割には、物足りなさを感じます。特に、画面がブラックアウトして会話だけ、という場面や背景だけ見せて会話を流すというシーンが結構目に付きました。
エロ	純愛系のゲームにしては尺も長いし、結構濃い方だと思います。ただ、RTCというシステムの目押しで出現するプレミアHというコスプレ中心のHシーンは、他のシーンの CG差分です。これで“プレミア”と銘打つのは・・・・。　着衣系のHが多くて、モロにその手の属性狙い撃ちというHが多いですね。　ただ、主人公がHシーンで微妙にオヤジ臭くなるし、若干意地悪オヤジになる傾向があって、少し萎え。　後、キャラによっては本番は1回で残りは挿入無しってパターンもあります。
シナリオ	攻略キャラが多過ぎるため、激烈に薄いシナリオになるのでは? 　という危惧がありましたが、ボリュームはしっかりあります。但し、日常を冗長に過ごすシナリオのため、この手のマッタリ話が肌に合わないとかなり退屈でしょう。　問題は、キャラの掛け合いや会話があまり笑えない事です。ネタで笑わせようという意図が頻繁に見えますが、裏を返せば、ネタに依存しないと笑いを取れない。　また、シナリオが佳境に入ってからエンディングまでの展開が、それまでのスロー過ぎる進行に比較して、あまりにもすっ飛ばしという事が多かったのが問題です。　色々とクライマックスを盛り上げようとして積み上げた題材が全く活かされずに、何故か主人公とヒロインがハッピーエンド。全体的にラスト近辺から、急激に終らせてしまうパターンが多く、これまでの設定を活用できなかったキャラが殆どです。
総評	所謂、萌えゲーに分類されるゲームだと思います。このタイプのゲームにはテンポの良さが不可欠ですが、ゲームシステムのおかげでサクサクとは進みません。　移動画面で全てのキャラが表示されないですし、時間差を置いて出現する事もあるため、ここでプレイが止まります。　また、意味が全く無さそうな“羊移動メーター”があるため、時間の経過画面で必要以上に時間を浪費します。これらのためテンポの良いプレイは阻害されます。　そしてキャラ同士の会話の詰まらなさ。萌えを狙い過ぎた余分な会話が多くて、眠くなること多々ありました。　結局、純愛萌えゲーとしてはそれなりの作品ですが、それ以上のものは全くありません。シナリオに光る所は殆どありませんでした。学園モノでも何かインパクトがあれば記憶に残るゲームになりうるのですが、それが全くありません。　普通の中の普通なゲーム。どれもそれなりなレベルには纏まっているが、数ヶ月後には忘れてしまうだろうレベルに留まった作品です。　私個人としては物足りないですね。萌えを超えたシナリオの面白さへの期待はハズレに終りました。
オススメ度	萌えゲーとしては、標準ですが、攻略対象キャラが多いため一般に広く浅く受け入れれそうです。シナリオや感動、泣きといった要素に過度に期待しなければ、それなりに楽しめるゲームですね。人を極端に選ばないので、萌えゲー好きならやってみるのも良いと思います。　絶賛も酷評も出来ないゲームです。その普通さが良いというユーザーは結構多いと予想します。ということで6点。

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