プレイ時間 | CDレス プレイ |
CG枚数 | H回想 | ボイス | 評価 | オススメ 点数 |
6時間30分程度★ | 可 | 56枚 | 22枠 | フル | 3.5点 | 4点 |
★初回プレイ5時間30分強。
2回目以降、セーブポイントから各キャラルート、各20分程度。
★事前に期待していたもの
メーカー買い。最近2作はぱっとしないけど・・・。
コミカルっぽいので、同メーカーの処女作「しすたぁエンジェル」の再来を期待。
システム | 足回りは、ゲームを重ねる毎に確実に進歩が見られます。 このゲームでほぼ満足の行くレベルまで上がったと思います。 環境呼び出しは、画面上端のツールバーがメイン。 メッセージウィンドウ右端のアイコンでは メッセージ読み返し オートモード 開始と終了 メッセージスキップ の3つが操作できます。 ツールバーでは セーブ・ロード(それぞれ20スロット) 環境設定 オートモード 開始と終了 ゲームの終了 をコントロール。 環境設定で フルスクリーン・ウィンドウモード 選択 ホイールマウス バックログ参照対応 グラフィック表示速度 (2段階) テキスト速度(2段階) メッセージスキップの 既読・未読 選択 選択肢後のスキップ継続の 有無選択可能。 アニメーションの処理速度(2段階) ボイス・BGM のOn/Off 音声・BGM・効果音、そして総合ボリューム がアナログバーで詳細に調整可能。 フォントのスタイル・大きさ・影の有無 が変更可能。 キーボード操作が殆ど不可能な事と、メッセージの表示速度が2段階のみ。 この程度がやや物足りない程度ですね。 「家飛」と比べても随分使い易くなっています。 |
音楽・CV | OP画面で『聖者の行進(聖者が街にやってくる)』−(原題:WHEN THE SAINTS GO MARCHING IN)がアレンジされて使われており、ゲーム上にも頻繁に登場します。 オマケモードでの題は『今日も脳は天気です』。ま、確かに能天気なアレンジですが。 しかし、何故にゴスペル&クリスマスソング?? 更にトレディショナル・ソングの『ドナドナ』−(原題:DONA DONA 同じやん)も使われて います。 この辺りは版権フリーになっている筈ですので、使ったんでしょうか?ちょっと不安が・・・。 オマケモードで聞ける曲は、全部で16曲。 残念ながら、オリジナルで耳に残る曲はありません。 OPとEDソングは両方ともボーカル入り。 OPソングのボーカルが、相当電波に近い下手糞さだったので、別の意味で印象に残った りはしましたが。 OPアニメも微妙にやる気が感じられない所が、アナーキーで面白いかも、しれません。 「しょうむないなあ」と苦笑できそうです。 EDソングも、OPソングほど音程外れていませんが、微妙ですね。 それからHシーンで流れる、いかにもなムーディ曲。ベタ過ぎて笑えません。 CVは、担当されている声優さん方には問題はないと思います。 が、音響監督がしっかりと指導したかは、首を傾げたくなりますね。 下手ではないのですが、微妙な部分があるように思えます。 メインヒロインの「朝比奈 ひかる」のCVは「木村 あやか」さんですね。 最近ロリ系のキャラクターをアテる事が増えている様子ですが、ちょっとキャラクターの性格 を出し切れていないように思えます。 ライバルキャラの「夕凪 ともり」の演技は更に微妙ですが。 全体的に及第点以上ですが、絶賛できるレベルでもない。演技が単調に感じる事が多かっ たかな。 |
CG・立ち絵 | 絵としては、塗りがハッキリしたアニメ絵系ですね。 線もくっきりしてキャッチーな絵柄だとは思います。 まずは立ち絵ですが、漫画的にコロコロと表情を変えてくれます。 キャラクターの立ち位置によってキャラをズームアップしたりと、空間に配慮した演出が見ら れます。他にも主人公がひっくり返ると、画面の表示が逆さになったり、目線を下げると、メッ セージウィンドウが画面上部に移動したり、撮影で言うパンを使ってグルリと視線を回したり、 といった具合。 この手法は、紙芝居型のゲームで動きを見せるには、かなり上手だと思います。 立ち絵に関しては、キャラクターで格差が大です。 メインの「魔女先生」である「ひかる」だけはパターンが他のキャラより全然多く、気合が入っ ているのですが、他のキャラは表情のパターンも少ないし、立ち絵もかなりいい加減なシロモノ が目立ちました。 「冴月 水名萌(みなも)」の怒った表情は凄い手抜きっぽい。 「山之辺 かすみ」は殆ど立ち絵のパターンが無い。 と、脇ヒロインになればなるほど、適当に拍車が掛かる感じです。 1枚絵CGは、まず枚数が少ないですね。フルコンプに7時間掛からないゲームですが、差分 無しでも56枚というのは寂しい。 また、デフォルメキャラのCGも入っています。 このSDキャラ風のCGがHCGにも使われていますが、ギャグシーン系のH以外では使って欲し くなかった。 全体にシリアスに描かれたCGはあまり枚数が無いです。 その為でもないでしょうが、綺麗と感じるCGは殆どありませんでした。 塗りと絵柄は安定しているように見受けますが、日常シーンのCGが殆どデフォルメCGなので 評価は非常にし辛いです。 パッケージイラストや即販ポスターの可愛らしいCGをたくさん、と期待すると肩透かしを受ける 確率が高いと思います。 |
エロ | シーン回想は22枠。 数は多いです。 が、中盤までのHシーンは1つを除いて、全て未挿入です。 スマタで終わったり、フェラや手コキでイカせてお仕舞い。 挿入寸前で邪魔が入ったりして、流れる。 愛撫途中やキス途中で、お約束の邪魔が入る、ってシーンも存在します。 メイン格の「ひかる」は7つのシーンのうち、合体は3つだけ。 22シーン全部を見ても、10シーンはインサートはありません。とはいえ、寸止めに拘ってる気 配も受けないですね。 Hシーンは挿入があってナンボじゃい、という方には、オススメできません。 傾向として明白なのは、所謂ツルペタ系ですね。 テキスト上は「胸が大きい」と説明されているキャラクターも、HCGではかなり貧乳キャラとして 描かれていますし、メインの2ヒロインはかなり洗濯板です。 とはいえ、CG上ではささやかながら胸が出っ張って描かれている絵もあるので、この辺りも 一定してない気はしますけど。 Hの尺は短め。それぞれのHシーンのCG枚数は、ほぼ2枚。淫語はありません。 フェラシーンが未挿入Hが多い関係上、豊富ですか。チュパ音は微妙にあります。但し、精液 表現はとっても控え目。 特殊Hとしては、2Pが2シーン。 主人公総受けのSMの女王様にイビリ倒されるプレイ有り。 スクール水着半脱ぎH。 体操服ブルマでオナニー。 メイドさんとの着衣H。 架空のエロゲーキャラのコスプレH。 このくらいかな。どれも単発ですね。 回数だけは多目ですが、内容は濃くないです。 実用性は薄さを回数でカバーするタイプですが、低めでしょう。 「魔女先生」なタイトルな割には、魔法を使ったHはパイズリ1シーンだけでした。 |
シナリオ | 主人公「川中 直(すなお)」は、ある日帰宅すると両親に強引に転校を勧められる。 折りしも、憧れのマドンナである「冴月 みなも」への告白が玉砕。 茫然自失のうちに転校を決定されてしまう。その瞬間、両親は国外逃亡するように主人公を ほったらかして南の島へロングバカンスに出る。 一人残された主人公の転校先は、かなり偏差値の高そうな進学校「高天原学園」だった。 そこで主人公は、見た目が完全に小学生な数学教師「朝比奈 ひかる」と、同じくコドモ保険医 の「夕凪 ともり」と出会い、振り回される。 何とこの両名、魔女見習いで当然魔法使い。学園で最終研修中らしい。 しかも、何故か主人公と魔女先生が近づくと、魔女先生たちは発情し我を忘れ、主人公にHを 求めてくる。 謎を秘めたまま、ドタバタの主人公の新生活が始まる・・・・。 てな感じがストーリーの始まりですね。 魔法少女(魔女っ娘)モノ + 学園モノ という所ですか。 コケティッシュなキャラクターデザインを裏切る事無く、基本はコミカルなドタバタモノです。 しかし、コミカルな物語に必須であるテンポの良さが全然ありません。 キャラクターは結構暴走してマシンガンのように喋るんですが、それがどうにも浮いてしまって ます。 キャラクターの作り方としては、 見かけは完全にお子様、でも実は成人で初潮も終わっているコドモ先生。しかも魔法使い。 と結構立て方は上手いと思います。 実際、見かけを馬鹿にされて弄られる「ひかる」先生の哀れさには笑える部分がありました。 他キャラも、「一見おしとやかなマドンナ、が実はサディスト」とか「『ひかる』を一方的にライバ ル視しているコドモ先生2号」とか、濃いキャラを揃えてはいます。 が、それからがどうにも進んでいません。 全体を通して、ギャグは中途半端。 キャラクター同士の掛け合いが、どうにもぎこちない。掛け合い漫才のレベルまで行ってないの で、単発のギャグで少し笑える程度に終始してしまっています。 更に「魔女」「魔法使い」という設定が殆ど活用されてません。便利なアイテムとしてのご都合 主義生成原料の役割すら担わされていないのです。 魔法使い同士のドタバタな魔法合戦とかを、期待していたのですが、それも皆無。 殆ど魔法を使ったネタはありません。あっても携帯電話程度のサイドアイテム並みの扱いです。 エンディング間際で、漸くにして魔法ネタが登場しますが、その頃には既に魔法使いが登場する という設定自体を忘れてしまいますね。 ↑と同じ事をゲーム終盤にゲーム内のキャラにも言わせてますが、自覚があるなら何とかしてく ださい。 これはネタとしてもギャグとしても悪質でした。 ショートエピソードが11話続いて、次回予告を挟んで続くというスタイルを取ってますが、8話まで 挿入Hがあるのは非攻略対象のメイドキャラだけ、というのもエロゲーとしてどうかと思います。 結局、コメディにもコミカルなストーリーにも特化しない、特徴の無いダラダラしたシナリオ。 これだけですね。 主人公を巡っての恋の鞘当てとかも、実に中途半端。 普通こういったシーンは、大騒ぎを演出するのに打って付けの筈なんですが、何となく和解して ライバル同士主人公と3Pに及んでしまったりします。 で、又次話から緊張感のない話が続くという。 エンディングも、正直纏まったモノはありません。オチが付いていると思えたのは皆無。 (以下ネタバレになるので反転) 殆どのエンドが、これからもドタバタな日常になるのかあ、と主人公が嘆くタイプなのですが、そ こに至るまでのドタバタが書き切れていないので、こういったエンドレス系のネタに抱ける微笑ま しさが絶無です。 悪い意味でのマッタリ感が、足を引っ張っている物語でした。 |
総評 | 11話構成のストーリーですが、それぞれの話に付けられたタイトルは全てSFネタから引用され ていますね。 これで、ひょっとしたらSFな展開になると期待したのですが、殆ど意味はありませんでした。 参考までに元ネタを挙げてみますか。解る範囲でですが。 間違っていたら掲示板にご指摘頂けると幸いです。 1話 股間の中心で愛を叫んだけ・も・の → 「世界の中心で愛を叫んだけもの」 2話 ダイタンな妖女? → 「タイタンの妖女 」 3話 みなもは無慈悲な夜の女王 → 「月は無慈悲な夜の女王」 4話 スキズキマトリックス → スキズマトリックス 5話 家政のプリンセス → 「火星のプリンセス」 6話 楽園のひずみ → 「楽園の泉」 7話 シラン → 「スラン」 8話 時は純情娘の螺旋のように → 「時は準宝石の螺旋のように」 9話 ミはみなものミ → 「ウは宇宙船のウ」 10話 濡れた世界 → 「失われた世界」 10話 流れよ我が愛液、と警官はいった → 「流れよ我が涙、と警官はいった」 10話 罰への扉 → 「夏への扉」 11話 痴宮の長い午後 → 「地球の長い午後」 殆どが海外著名のSF小説の邦題から引用してますね。内容は殆ど伴ってませんが。(汗) というか、こういうネタは完全に製作スタッフの独りよがりだと思いますよ。せめて元ネタを少し は挿入して欲しかったです。某特撮の最終回ネタを妄想CGにする手間隙があったなら。 ちなみに、第10話は各キャラクターのルートで分岐されます。 大体、1話が最長50分、最短で20分くらい。特に前半は話が長く、後半は短い傾向があります。 冗長でないのはギャグやコミカルモノとしては良い事ですが、この長さでも退屈してしまうのは ちょっと物語として駄目過ぎる気がします。 しかも、7話まで全く選択肢が出ません。もしかして、最後まで選択無しな、完全紙芝居ゲーム か、と心配になってくる頃に漸く選択肢が出現します。 つまり、共通ルートがかなり長いのです。 ここまで各話にエロシーンを盛り込もうとして、未挿入な中途半端Hシーンを乱発するか、それと もH無しで行くかの二者択一があったと予想できますね、容易に。 が、キャラを中心に話を作るなら、H無しにしてももっと前からキャラクタールートに入る話にして も良かったかもしれません。 どちらにせよ、主人公は非常に主体性の無い流され易いヤツです。自覚しているのか自分でも 何度も独白してますが。自覚があるなら直せと言いたい。 フラフラと誰とでもHしてしまうのが前半〜中盤の流れなので、この腰の座りの無さも、物語の 焦点が定まらない原因を作っているようにも感じます。 あるキャラのルートは、BADENDと等価で、主人公が不幸のどん底に落ちて終わる話なのです が、同情する気も起きない主人公でした。 ヘタレというよりも、全く主人公らしさがありません。 結論として、売りがハッキリしないストーリーと駄目過ぎな主人公のカップリング。 これだけですなあ。 |
オススメ度 | う〜ん、個人的に駄目だった「星刻のかなた」や「家飛」と比べても、どっこいどっこいです。 特別ピックアップできるものがありません。 少なくとも凡作までは届いていないと思います。 このメーカーさんには期待しているのですけど、どうにも最近ぱっとしません。 地雷ではないですけど、面白いと問われれば詰まらないと答えるしかありません。 少しは笑えるシーンがあった事を評価しても3.5点。(12月21日下方修正) 「脳みそぐんにょり系アーカイブノベル」となってますが、別の意味で脳みそがぐんにょりしそうな 出来ですねえ。(タメイキ) オススメなポイントはロリキャラが好きならば、何とかという程度ですね。 その属性プラスに、軽いハナシが好きならば、まあ特攻してください。 オススメ度も4点しか付けられません。 頼むから次こそお願いします、TerraLunarさん。まだ見捨てませんので。 |
元ネタの第4話 「スキズマトリックス」に関しては、通りすがりのSFファン様に情報を頂きました。
有り難うございました。
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