トップページへ戻る 感想一覧へ戻る S.M.L OHP
Re: (アールイーコロン)
プレイ時間 | DVDレス プレイ |
インストール 容量 |
CG枚数 | 回想 | ボイス | 評価 |
13時間30分★ | 可 | 596MB | 76枚※ | 6枠 | フル | 5.5点 |
★「夏生」→「美優」→「その他」 の順で攻略。
初回プレイ約8時間30分。(サブキャラHシーン回収含む)
2週目4時間20分。3週目以降合計40分。
※差分含まず
★事前に期待していたもの
何やら処女作は評判が良かった様ですが未プレイ。
基本的にループモノは大好物なのでジャンル買い。体験版は30分程度
プレイしただけで寝落ちしてしまい、いまいち期待が持てなかったのですが…。
システム | 特に際立った不満はありません。 キーボード操作ではなく、マウスでの操作が基本です。ファンクションキー等に 割り振る機能はありませんね。 その代わり、メッセージウィンドウ下にショートカットメニューバーがあります。 このショートカットをポイントする事で、オートモード、クイックセーブ・ロード、メッセ ージスキップが可能です。 画面上部には、環境設定・セーブロードを含めた基本設定等のメニューバーがこ れまたカーソルポイントでポップアップする仕組みです。結構独特の配置になって いるけど、慣れればどうと言う事もなく使い易い部類だと思います。 フルスクリーン/ウィンドウ 切り替え有り セーブ・ロード 90スロット オートセーブ&クイックセーブ それぞれ1スロット メッセージ速度 アナログバー調節 ボイス・SE・BGM アナログバー調節(個別On/Off無し。男女別のOn/Offのみ) オートモード 速度アナログバー調節 メッセージ読み進め及びバックログ参照 ホイールマウス対応 音声再生中のBGMボリューム低下とか画面エフェクトのOn/Offもあります。 ゲームをプレイする上でのストレスは感じませんでした。 但し、脇役の声をOffにする機能は欲しかったかなと。ボイスは個別On/Offに してくれると一番良かったですね。 贅沢を言えば、スキップ機能はせめてオートモードを使っている時は未読部分が 終わったあとはそのまま継続してくれても良かったのではないかな。 後、インストール容量が実質600MB以下なのにDVDメディアというのはどうかと 思いました。最近の趨勢なんでしょうか?−小容量でもDVD。 マニュアルも意外と廉価版仕様で、表裏表紙はカラーですが、中はオールモノク ロ。意外にパッケージ厚があったので、何か小冊子のような特典が封入されてい ると思いきや、ROMが2枚と最低限の情報記入のマニュアルと葉書だけでした…。 デュアル収納のDVDケースにしてくれても良かったんではと。 |
音楽・CV | 音楽は全部の曲が花の名前になっているのが特徴でしょう。 封入されているサウンドトラック(高画質OPムービープラス)でもEXTRAモードで も同数の15曲が聞けるのは良心的だと思います。 全体的にギターとシンセサンプリング中心のロック調なトラックが多いのが目立 ちます。1曲毎のクオリティは結構高いと思います。 しかし、ゲーム内での使用を勘案した場合、もう少しスローなバラード風な曲を トラッキングしておいた方が良いのでは、と老婆心ながら思います。 B3(サンプリングか?)が軽快に滑る『向日葵』や、ちょっと懐かしい80年代ポッ プを思わせるマイルドな『竜胆』がお気に入り。 後、特典サントラをプレイヤーに落とさなくても、順番に再生してくれるサウンド・ モードは親切設計で高感度倍増。 しかしながら、この感想を書く間のBGMは久々に引っ張り出したライトメタルな 『Danger Danger』だったりします。いかにもBon Jovi二番煎じな所が懐かしい。 閑話休題…。 CVに関しては、特に可も無し不可も無しというところですか。 キャラクターと特に合っているという訳でもないんですが、外しているのでもない んですね。これはCVとキャラクター性の相性というよりも、キャラクターそのものに あまり魅力が無いからと個人的に思っている点が絡んでいると自己分析。 |
CG・立ち絵 | 背景はそれなりに綺麗ですね。枚数がやや少ない気もしますが。 次に立ち絵ですが、正直微妙。キャラクターデザインにそもそも癖があり、お世 辞にも可愛らしいキャラクターの立ち絵とは言い難いです。 更に立ち絵のポーズや顔パターンも乏しい。これを、イクスクラメーションやクエ スチョンマーク、3点リーダーといった感情記号を動的にキャラクターに配置する ことで補っているのですが、立ち絵が全く変化しないのに、感情記号だけが動い ても、ちょっと浮き気味。 喜怒哀楽を表現し切っているとは、贔屓目で見ても言えませんね。 後、「美優」がバスケットボールのユニフォームを着ているシーンでは一切の立 ち絵が出ないというのはどうかと。制服と私服1パターン、加えてスキーウェアの 衣装パターンしかないのは寂しいです。 また、主人公の母親(元○走のボス)や「美優」の父親といった、かなり存在感 のある個性的なキャラクターの立ち絵が無いのもどうかと…。 1枚絵CGも、やや塗りがキツ目ではないかと思います。また妙にコミカルにした デフォルメやヘタレまで行かない中途半端なCGが多く、絵的な魅力や綺麗さで はビハインドがかなりあります。 |
エロ | 立ち絵のある女性キャラクターには、全て1回ずつのエロシーンがあります。 大体のパターンは 前儀 → 本番 → フェラ 又は 前儀 → フェラ → 本番 です。 「美優」のみ本番終了後、ピロートークを挟み、翌日寝起きのフェラからバックで 本番2回目というパターンがあり、やや優遇されているか。 対して対になるメインヒロイン2人目の「夏生」は行為中の体位変更はCGで見れ ますが、2回戦以降はテキスト表現のみ。 尺はそれなりにありますが、比重からすれば薄いですね。 後、エロシーンになると主人公がオヤジ化するので萎え。実用性は薄いです。 メインヒロイン2名でさえ薄いのですから、他のキャラクターは推して知るべし、 ですな。 それから、サブヒロインとのエロの構成上で、ちょっと納得出来ない部分があり ました。それは後述します。 |
シナリオ | まず、ループ(作品パケではタイムスリップという表現ですが)までに至る最初の 時間軸−ファーストプレイという事です−がとっても面白くない。 これは致命的と云わざるを得ません。 全く同じではないですが、基本の流れが同じである(ループ系ゲームの宿命)、 繰り返される時間をプレイする上で、その骨子たる「最初の時間軸のお話」に希求 力が無いのでは、文字通りのループに楽しみを求めるのが難しい。 シナリオ自体にも魅力があまり無いのですが、それに加えて、各登場キャラク ターにもプレイヤーを惹き付ける要素が絶対的に欠如しています。 男脇役は五月蝿いだけ。個人的には非常に鬱陶しいだけでした。こういったドタ バタを演じる脇役が、プレイヤーの感性にきっちり訴える事が出来ていれば、日常 の遣り取りが楽しめるのでしょうけど、私にはウザイだけでした。 何度も男ボイスをオフにしたくなる衝動に駆られました。 また、作中小唄等を捩った主人公達が作った歌が流れるシーンがありますが、 これが絶望的に寒い。頼むから止めて貰いたいと思う事しきりでした。 基本的に男キャラクターの笑いやギャグはオールスベリ。駄目だこりゃ…。 また、肝心の時間を繰り返す要因(原因)となる、これまたループモノでは作品 世界の大きなギミックとなる設定が、滅茶苦茶チープでしかも最初に明かされて しまっているので、ループ作品の柱ともいえる「ループする世界の謎を解く・予想 する」という楽しみが、作り手の方から取り去られてしまっているのでは…。 少しは面白いと感じたのが、「夏生」のループのクライマックスくらいですかね。 しかし、かなりご都合主義なループが行われるので、丁寧に正当な時間軸とル ープ後の主人公の行動による時間軸と歴史の改変については、とっても浅薄な 内容に終始して、ループの面白さは極小です。 また、対ヒロインである「美優」に至ってはループする事件があまりにも唐突。 この展開ではこういうインシデントくらいしか主人公がループを思い立つ流れに ならないんでは?と予想してたら本当になったので、かなり萎えました。 |
総評 | 面白そうなサブヒロインである「野々宮エミリ」や「赤羽沙樹」が本当にオマケ扱 いでした。 特に「赤羽沙樹」は個人的にメイン攻略ヒロインにすればかなり面白かったと思 うのでかなり残念。 それよりも問題なのは、この2名を主人公が食ってしまっても、基本的なシナリオ の流れが全く変化せず、それぞれ「美優」と「夏生」のエンドを迎えられます。 かなり2名のサブの扱いはぞんざいです。それよりも主人公とHしておいて後腐 れなくシナリオが進む展開には唖然。 それに加えて、キャラクター的な魅力がとても薄い先生キャラである「風間神楽」 と物語のキーパーソンとなる(魅力は同じくペラペラ紙レベルです)「南野ひかる」 に一応の個別シナリオを用意している点も疑問。 特に「ひかる」に関しては作品世界の鍵なのですから、もう少し何とかならなか ったのかと問い詰めたくなります。 この2キャラのシナリオは完全にオマケ。単にHシーンの水増し用にとって付けた ように加えただけでしょう。 まあ、メインストーリーの掴みがとっても弱いので、おまけ的なシナリオに深みが 出る筈も無いと予想していましたが、予想通り…。 全体的にご都合主義が大手を振るうまでも無く、シナリオは完結し、特にインプ レッションを与えてくれるキャラクターもイベントも無かった、としか云い様がない のが全体像です。 前述しましたが、肝心のループ部分が面白くないので、2週目(シナリオ中の) 以降のプレイが実に退屈でした。 ヒロインを死から救って自分も幸せになる、というのが(ネタバレだけども問題 ないっしょ−投げ遣りだなあ我ながら)最終的なクライマックスになるのですが、 そこへ至るまでの場面繋ぎ、話の構成が稚拙過ぎました。 シナリオの流れ云々は別として、場面転換の手法も実に下手糞ですね。 こういう会話しておいて、オチも満足に付けずに次の場面にすっ飛ぶのにはか なりの不自然さを感じました。 元々、ゲーム内のキャラクターですからある程度記号的に成らざるを得ないのは 不可避なのでしょうが、幼馴染の快活キャラ「石井美優」、ツンデレ美少女「小森 夏生」も本当に記号的キャラ付けから脱却せずに終わってしまってます。 これではキャラクターの魅力で牽引し、シナリオの拙さを補完するという技も使え ませんな。 |
オススメ度 | シナリオ自体が、正直面白くないですし、ヒロインを始めとするキャラクターにも いま3つくらい魅力がありません。 オススメするポイントが正直見つかりません。 全体的に物凄く悪い点はないんですが、良い点は取り立てれば皆無。 音楽がやや良い感じと言う程度ですね。 実質のヒロインは2名ですので、ヒロイン自体に好感を持てないと、かなりプレイ 後の印象は希薄になると思います。 体験版で駄目っぽいインプレを抱いたのですが、ループの部分に期待しての購 入が見事にハズレました。 新品で買うようりも、値崩れや中古品を待つ方が得策でしょう。 評判が良い処女作から手を付ければ良かったかなあ。 |
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