プレイ時間 | CDレス プレイ |
CG枚数 | 回想 | ボイス | 評価 | オススメ 点数 |
6時間〜6時間半 | 不可 | 71枚 | 10枠 | フル | 6点 | 5点 |
★事前に期待していたもの
最後の人類になる、という終末設定が好き。
「奇跡は起きない」というキャッチコピーに惹かれました。
「死に別れ」という難しいテーマをどう扱うか興味が大きかった。
システム | いまひとつ不足です。オートモード無し。ホイールマウスでバックログ閲覧可能 ですが音声のリピートは出来ません。ホイールマウスでメッセージ送りが出来ない のも痛い。クリックし続けるのはかなりしんどいです。スキップは既読のみですが、 なかなかに高速でした。 |
音楽・CV | 音楽は相変わらず非常に素晴らしいですね。作品の性格上、暗めで静かな曲が 多いです。和風的なアレンジの曲や美しいピアノソロが印象的でした。 CVに関しては主人公以外フルボイス。皆上手で不安なところは無いです。 |
CG・立ち絵 | メーカーさんの説明では“ピクチュアルノベル”。絵本とノベルゲームの融合を、と いう意図があるようですが、これは演出的にも絵としても斬新でした。 背景は淡く、色鉛筆画のような雰囲気で統一されています。作品のイメージにも 美しいBGMともとてもマッチしてます。 キャラクターの立ち絵のバリエーションはかなり少ないですが、一定の枠にとらわ れない画面の見せ方でかなりカバーしています。 |
エロ | 回想枠は10。選択肢で主人公の欲望に従うと、陵辱シーンになり、BadEndへと直 行になります。純愛Hが5つ、陵辱Hが5つと丁度半分ずつ。 Hシーンは短くないし、1枚のCGで局部をズームアップさせたり、ピストン運動を画 面を揺らして表現したりと、演出的にはユニークですが、濃いというとそうでもない。 普通というところですね。但し、主人公や登場ヒロイン達は皆経験者。処女率は皆 無ですので、そちらが気になる方は・・・・。 |
シナリオ | 人間が殆ど死に絶えた文字通り世紀末という設定ですが、ギスギスした所は無く 全体的に淡々とお話が進行します。が、あまりにも淡々とし過ぎている感は否めま せん。不可避の死という重めのテーマを扱っていますが、劇的な展開は無く、ある 種の無常観を伴った淡い物語となっています。 ヒロインとの死に別れを四季折りで経験する主人公というストーリーが展開されま すが、「泣き」を売りにするには少々物語りが淡白に思えます。主人公とヒロイン達 が惹かれ合う過程が書き込み不足なのが原因でしょう。 不可避の死に対する登場人物達の比較的アッサリした割り切り方も少し違和感が あったりしました。(例外キャラあり) 伏線というかキーとなるのは、(ネタバレに付き反転)かなりありきたりな輪廻転 生モノだったのも少し失望対象ですね。 が、エンディングは比較的綺麗に纏まっていますし、管理人個人としては、この淡 い無常観は結構好きです。 少しテキストの文体が固目ですが、そんなに物語の雰囲気から外れていないの で、問題はないと思います。 |
総評 | 結局、本当のテーマは「死に別れ」という小劇で著される、「お涙頂戴」の感動モノ ではなく、「別離は必ずやって来る。奇跡は、起きない。」というキャッチコピーをどう 解釈させておいて、ラストで見せるかという点に集約されたゲームだと思います。 言い換えれば、終章のために、かなり長く前置きを見せられるゲームと呼べるかも しれません。 ために、謎に触れてくる章立てで数えれば4章に当たる「冬」までは、少し退屈な非 日常の羅列にしか見えない事もあるでしょう。 エンディングに関しても、賛否両論ありそうです。まあ、ここにも「奇跡」云々に引っ 掛けたトリックらしきものがありますので、これはこれで良いとは思います。 問題はヒロイン達の個性がいまいち強烈ではないことですか。終焉間近の世界に 生きる人として、もう少しインパクトがあるキャラ立てが欲しかったですね。 私はその点では「夏」ヒロインの「酒田 美潮」が最も印象的でした。 個人的には及第点以上ですが、ボリュームが少し足りないし、物語として厚味に欠 け、ほぼ1本道のシナリオが喰いリ足りないため、絶賛はし兼ねます。 |
オススメ度 | 陵辱ルートがありますのが、回避は比較的簡単ですから陵辱が嫌な人でもプレイ は可能と思います。「秋」編の裏ルート的な双子登場ルートへの入り方が少し困難か もしれませんが、難易度的には問題ないゲームです。 音楽と絵の見せ方は凄い高いレベルですし、エロも極端に薄いことはないので、こ の、ぱんだ的な特有の設定に興味があるなら購入しても良いと思います。が万人向 けではないですね。ということで5点。 |
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