盗んでmyHeart 感想

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盗んで my Heart

プレイ時間	DVDレスプレイ	インストール容量	CG枚数	回想	ボイス	評価
9時間程度★	可	約1．6GB	86枚※	17枠	フル	2点

★初回プレイ4時間程度（藤ノ宮　兎々子）
2回目からボイスオフで1時間30分程度（不動　目黒）
3回目以降ボイスオフで1時間程度×3キャラ
シーンやCG回収で幾らか時間消費。
フルで声聞くと、2週目から2時間程度かと予想してます。
※差分含まず

★事前に期待していたもの
何も考えずにドタバタモノを楽しみたい（=仕事の合間の暇潰し）を考慮していて
「ピカレスク純愛ADV」というパケのコピーが目に留まり中古購入。（5.8K）
まあ、笑えれば良いかな、とお気軽に考えていました。

システム	取り敢えず、Macromedia Flash Playerでゲーム作るのは勘弁してください。　メニュー画面からゲームに戻ろうとして右クリックしてもFlashのバーが出てしまうのはストレスが溜まります。　メッセージウィンドウ上のアイコンから操作する形で、Flashを使っている事を除けば、まずますの使い勝手でしょう。　ホイールマウスがメッセージ送り・バックログ参照に対応。　強制スキップはスペースキー。（既読スキップ機能あり）　セーブ・ロードスロットは90。クイックセーブ&ロードも1スロットあり。　メッセージ速度・オートクリック速度はアナログバー調整。　音声・BGM・効果音の調整も同じく。男性ボイス・女性ボイスはそれぞれ一括でオンまたはオフにできます。　フルスクリーン・ウィンドウ切り替えはシステムまたは画面上のツールバーから可能。　しかし、OPとEDがスキップ出来ない。これ何とかして貰いたいですね。ED後に後日談が入るキャラが幾つか存在しますので、EDテーマ途中でゲームを落とす訳にもいかなかったです。　加えて、MyDocumentにセーブフォルダ作るのも止めてください。何故ゲームをインストールしたディレクトリとフォルダにセーブフォルダ作らないかと小一時間。　音声関連のボリュームコントロールがあるのに、OPと各EDのボリュームだけはハード依存。更に、ボーカル曲のみ録音レベルが異様に大きく、OPやEDの曲が流れる場面で突然音が大きくなるのは困りモノ。上記のようにスキップ出来ませんから、慌ててスピーカーの音を絞るハメに。　それから、既読スキップはオート判定ではなく、その都度アイコンで入力するかメニューを出してコマンドを与える必要があります。やや既読と未読の判定が怪しいですね。
音楽・CV	BADEND時に流れる曲「NextPhase！」、これはちょっと酷すぎますね。　色々な方面で趣味が特殊と自他共に認める私でも、ちょっと笑えません。　ウケを取るつもりで作って吹き込んだと想像しますが、ネタという色をを趣味悪く混合するだけでは、笑いすら取れない醜悪な灰色になってしまうという典型でしょう。　ヴォーカル曲は4曲程度ありますが、電波ゆんゆんのラップモドキな曲が多く、流石に引きます。OPと正EDの曲はマトモですが、悪い意味でインパクトのある悪曲に喰われており、何の個性も発揮出来てません。BGMも左に同じ。　サウンドトラックが同梱されていますが、表面のピクチャーレーベルと曲目だけ見て、聞くの止めました。　声優陣は豪華キャストなんですが、一応メインヒロインらしい「藤ノ宮　兎々子」の声は何か微妙ですね。声質は兎も角、演技が微妙に素人臭い。ベタベタ素人ではないのですが、どうにも場面に合わせた感情を入れるのに長けていない方のようで、何となく駄目ダメです。　他は問題無いと思うのですが、後述する理由で2キャラ攻略目からボイスオフにしてしまったので、真価を理解していないと思います。御免なさい。
CG・立ち絵	背景はバリエーションが少ないですが、それなりにしっかりしている方ですね。　キャラクターデザインは可愛くて良いと思いますが、一枚絵CGは表情が明らかに不自然だったり（TPOと比して）、身体のパーツがアンバランスだったりしてと、標準以下の評価しか下せません。　そして、何やら立ち絵のバリエーションの豊富さがウリらしいのですが、それ程多いと感じません。服装の変化とかには気を使われているのは読めるのですが、肝心の表情のパターン数があまり多くないのではないかと思うのですが。ポーズも幾つかパターンはありますが、クルクルと動くほどでは無いですし、塗りも綺麗とは言い難いので、立ち絵の魅力は皆無。
エロ	BADEND系を含めて、陵辱や陵辱っぽいHが幾つかあります。　シーンの数はそれぞれ　藤ノ宮　兎々子　4 　不動　目黒　2 　ニナ・ヤール・ギュレシ　2 　江寺　尊　3 　紀伊国屋　こねこ　2 　その他　4 　と数だけならそこそこです。しかし、シーンの尺は短いし、主人公は突然オヤジ臭くなるし、Hに至る必然性が薄いし、といい所ありません。　全キャラ攻略後に全員斬りハーレム的なHが見られますが、これまたやっつけ仕事っぽいです。親娘丼Hもひとつありますが、特に斬新なものがありません。　まあ、絵が気に入れば使えるかもしれませんね。（投げ槍）　陵辱Hにしてもシーン挿入唐突ですし、淡白というかあっさり進む急行運転Hですのでそちらに属性のある方は相当不満でしょう。
シナリオ	何といいますか、酷い組み立てです。　一言でいえば、シナリオ地雷。　…と、これだけでは仕方ないのでもう少し書きます。　力量の無いライター氏の独りよがりと自慰行為が並んだ文章が語る何だか解らない世界。　キャッチコピーに「ピカレスク純愛」とありますが、そんなもの何処にあるんでしょうか？　怪盗＝悪人、だからピカレスクでしょうか？　何にしても、致命的に情報が欠けています。施設から引き取られた筈の主人公の事とか、主人公たちが怪盗家業に励む原因となっている「天国のへの道」についての説明とか、マニュアルに記述しただけで終わりですか？　少しは作中フォローが入ると思ったら、皆無。このため、物語には何の重みや感動もありません。　怪盗をしている動機すらつまびらかにされず、これで物語に感情移入するのは無理。　取って付けたような悲劇エピソードを盛り込んでますが、浮きまくってます。　まあ、こういった感動とか壮大なストーリーは製作側が意図してないのはミエミエですから、良いとしましょう。　寧ろ、必死になって馬鹿ゲーを作ろう、笑わせよう、という、失礼ですがあざとい仕掛けが露骨に見えます。　しかし、これが苦痛です。無理矢理にバカゲーに持って行こうとしていますが、テキストの力量もシナリオの組み立ても、そしてキャラクター同士の掛け合いも何一つ面白くないので－というか壊滅的に詰らない－痛々しさしか感じません。　シナリオによっては、え、これで終わり、というキャラも存在しますし、そもそも何故に主人公とくっつく（＝攻略対象になっている事自体）かが疑問になるキャラもいます。　妙にシリアスな展開にしようとして、却って物語の底の浅さを露呈させたりもしています。　これでテキストが軽快で、ドタバタのテンポが良ければ、それなりに楽しく読めたかもしれませんが、それら全てがありません。　正直、全てダメですね。久々に液晶（CRTから買い替えました）を叩き割りたくなるくらいのテキスト&シナリオ地雷でした。　酷いシナリオでもかなり笑える耐性があると自負していますが（評価は別として）、それが全く出来なかったです。
総評	繰り返しますが、これでプロを名乗るのが許せないくらいテキストが酷いです。　プロローグに当たる「怪盗登場！」的なアクションシーンで、全然スピーディな感じがせず、グダグダとナンセンスなギャグ（らしきもの）をテキストの地の文に入れている所から嫌な予感してたんですが、正直読むのが苦痛になります。　2週目からはボイスオフにして、テキスト読み進めました。声を聞くほどに読み進めるのが苦痛になってしまったので。　シーンとシーンの繋がりが唐突。　キャラクターが全く立っていない。故に彼らの話す内容は空虚そのもの。　映画を中心に妙に偏ったジャンルの薀蓄が入り、それだけでも鬱陶しいのに作中でキャラクター達がその話題に関してグダグダ語り出すので更に鬱陶しい。　ナンセンスギャグを意図したのか、作中からプレイヤーに話し掛けたり、脇役を弄ったりと、必死に笑いを取ろうとしてるが、そのために悪いテンポが更に悪化している。　キャラクター自身の魅力で喋らせず、変なジャンルの内容をクダクダと語る日常が多く、唯でさえ退屈な日常シーンが退屈を通り越して意味の希薄なシーンの羅列に落ちてしまっている。　何をしたいか見えていないライター氏の分身だろう主人公が結果として、全くキャラが一致せず、分裂症の体をなしているので、感情移入など出来ようも無い。　と挙げればキリがありません。　きっと製作サイドでは受けているネタやお話を書いているのだと想像しますが、不特定多数に楽屋落ちを納得させるのは、このレベルでは絶対に無理ですね。　詰らないナレーションや知識の開示をする暇があったら、プロットと台本を練り直して貰いたいものです。　何だか、エンターテイメントに啓発された中学生か何かが勢いだけで書いたようなテキストになってしまってます、大変失礼な言い分ですが。
オススメ度	プレイ後、あまりにも色々と酷かったので、ネットで情報を拾ってみましたが、元々は同人メーカーなんですね。　同人メーカーの作品でも、最近は凄いソフトが幾つも出ており、その低価格と相まってコストパフォーマンスは優良なソフトも多いのですが、このレベルではたとえ1K同人として発売されても、声優さんが同じキャストという仮定で無ければ何の特徴も無く、他の同人作品に埋もれてしまうのではないか、と思える完成度です。　正直、このレベルで商業ソフトの看板掲げるのはどうかと思います。　マニュアルとかは、まるで同人誌のように力の入った作りになっているのに、そういった情熱が正方向に動いてない気がしてなりません。　中古で買い、翌日売ってしまった私が言える立場ではありませんが、これを他の商業ソフトと同価格で販売するのは物凄く疑問です。　1～2Kの同人ソフトだったら、酷評はしなかったと思います。　つまり1Kワゴンに入るまでは手出ししない方が賢明という事です。　1Kでもこのテキスト地雷を乗り切るのは辛いかもしれません。　「ツキ狂イノ病」とLeaf作の「T3」とどちらにしようか迷い、結局マイナーそうで、冒険できそうな本作をついつい性癖に流されて買ってしまったのが運の尽きでした。　殆どゲーム買わなくなったのに、我ながら良い引きしてますね…('A`)　　久々に核地雷踏みました。商業作品としては最低レベルに属します。4.7Kで売れて助かりました。　教訓：時間が無くても買う前は体験版やっておく事。ですね。('A`)

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